ナイロビ近郊のコーヒー農園に行ったら過去最高のコーヒーに出会いました!
<ケニア生活326日目>
Chamgei!
こんにちは、てらぼー(@terabow42)です!
ケニアの数少ない自慢の1つ“コーヒー"。高品質なケニア産のコーヒーは世界中の人々を魅了しています。
そんなケニアのコーヒーの実態を探るべく、初めて農園ツアーに参加してきましたので紹介したいと思います!
ケニアのコーヒー農園とは
今回訪れたコーヒー農園は、ナイロビから車で30分ほどのキアンブ郡にある”Fairview Estate Limited"という場所です。以前紹介したキリギティという街のすぐ近くにあります。
▽キリギティの記事はこちらから▽
キリギティの街からケニアらしい田舎道を20分ほど歩くとコーヒー農園に到着しました。
少し入口が分かりづらかったですが、近くの警備員にツアーに行くことを伝えると入口まで案内してくれました。(ほとんどの人はナイロビから車で行くはずなので、特に問題はなさそう…)
このコーヒー農園は栽培したコーヒー豆を販売している他、農園ツアーを開催しています。今回はそのツアーに申し込んで見学しました!
項目 | 詳細 |
---|---|
開催日 | 毎日2回(午前10時~/午後2時~) |
費用 | 外国人:$30(Ksh払いの場合は訪問時のレート) 居住者:Ksh.2,000($13) 国民 (大人):Ksh.1,000($7) 子供(12~18歳):Ksh.500($3) 子供(12歳以下):無料 |
申込 | HPのフォームから申請 |
言語 | 英語 |
私が参加した平日の午後のツアーは、私以外にアメリカ出身のご夫婦一組(+ワンちゃん1匹)とインドからの観光客一人が参加されていました。
ツアーでは農園やコーヒー工場を回りながら製造工程を見ることができるほか、コーヒーの試飲などをガイド付きで楽しむことができます。農園の周りには観光客向けの自然豊かな公園もあり、リラックスできる空間が用意されていました。
コーヒー農園のツアーとは
ツアー費用はかなり強気な価格設定ですが、コーヒー好きにはたまらない内容となっていました。ツアーにはケニア訛りを一切感じさせない綺麗な英語を話すガイドが付きっきりで説明してくれます。
到着後オフィスで支払いを済ませ、庭のベンチで待っていたら、予定時間の10分遅れくらいで始まりました。
まず案内されるのは、コーヒーノキが立ち並ぶコーヒー畑。入口に続く道沿いに立ち並んでいます。ケニア南部は一年を通した最適な気温と豊富な降水量・肥沃な土壌に恵まれており、コーヒー栽培にはピッタリとのこと。
特にナイロビ周辺(この農園があるキアンブ郡やケニア山周辺)では、よくコーヒーノキを目にします。西側のリフトバレー周辺も適してそうだけど、東部ほど見かけないのはなぜだろう…。(詳しい方教えてください…)
農園ではコーヒーの栽培や収穫について、かなり詳しく教えてくれます。(もうほどんど覚えていませんが…)
覚えている範囲で言うと、ケニアで作られているアラビカ種のコーヒー豆は大きさや一粒に入っている豆の数などによってグレードや種類が決まるらしく、それぞれ味なども変わってくるということでした。
ここでは各自コーヒーチェリーを摘んで、中身を見ても良いとのことだったので、収穫体験をしてみました。どうやらPBという品種はコーヒーチェリー1粒に豆が1つしか入っていない珍しい豆らしく、参加者一同見つけるのに躍起になっていました。しかし、ケニア人の目が異常に良いからなのか(サファリに行っても実感する…)、外国人はいくら時間かけても見つけられないのに、彼らは30秒に1つくらいの速さで見つけていました。
赤くなったコーヒーチェリーは一つ一つ手で収穫され、隣にある工場に集めたのち、手と機械を使って選別されます。工場内には選別する場所や豆を干す場所などがあり、現地の方が働いていました。
一緒に参加されていたご夫婦は相当なコーヒーファンらしく、めちゃくちゃ専門的なことまで質問していましたが、ガイドの方はすべてに回答されていて相当詳しい方なんだな~という印象でした。この感じだとコーヒーオタクの方でも十分楽しめそうです。
ツアーの満足度が高かった一方で、ガイドやオフィスにいるスタッフはおしゃれで綺麗な制服を着ているにもかかわらず、ここで働く人たちはボロボロの服で作業していたので少し心配にもなりました。
ツアーが終わった帰り道に工場勤務の方々からお金や食べ物を求められたので、かなり雇用格差があるように感じました。アフリカのコーヒー農家が生涯で一度もコーヒーを飲んだことがないというのはよく聞く噂ですが、1kgのコーヒー豆が2,000円~3,000円くらいするこの世界ではあながち間違いでもないような気がします。いつもコーヒーを楽しませている自分としては何とも複雑な気持ちになりました。
待ちに待ったコーヒーの試飲
農園と工場を回った後は、ついにコーヒーの試飲の時間になります。用意してくれるのは、深煎り・中煎り・浅煎り・ハニープロセスの4種類です。名前を伏せたうえで、どれがどのコーヒーなのかを当てます。
正直私はそれぞれの特徴を説明されてもピンときませんでしたが、それぞれ酸味や苦みが全然異なるので、詳しくなくてもお気に入りを見つけるという意味では中々楽しめました。個人的にはハニープロセスと深煎りが好みでした。
ここでは収穫・選別され、焙煎された後のコーヒー豆を実際に手に取ってみることもできます。コーヒー愛好家にとっては大きさや形がかなり重要らしく、コーヒーって奥が深いんだな~と思いました。
試飲後は実際に飲んだコーヒーをその場で購入することができます。ここのコーヒーは、全国のスーパーマーケットには流通していないので、農園に実際に行くか、HPで購入するか(ケニア国内のみ)の2択しかありません。
販売しているのは中煎りとハニーローストの2種類でした。
種類 | 価格 |
---|---|
Fairview Estate Arabica Premium Coffee Medium Roast(500g) | Ksh1,000 |
Fairview Estate Arabica Premium Coffee Medium Roast(1kg) | Ksh2,000 |
Fairview Estate Arabica Premium Coffee Kaldi City Roast(500g) | Ksh1,500 |
Fairview Estate Arabica Premium Coffee Kaldi City Roast(1kg) | Ksh3,000 |
個人的にこれまで飲んだケニアンコーヒーの中で一番好みだったので、どちらも購入しました!これだけでケニア生活がしばらく彩りそうです。
試飲と購入が済むと、最後は庭園の見えるカフェに移動し、参加者全員でお気に入りのコーヒーを飲んでツアーは終了になります。普段、ケニア人以外と話す機会はあまりないので、価値観が割と近い先進国の方と雑談するのは心地よかったです(笑)
ケニアのコーヒーは大体どれも美味しいのですが、これまで「これだ!」と思うものには出会えていなかったので、見つけられただけでも自分にとってはかなり有意義でした。使い切ったらまた買いに行きたいと思います!
では、Kwa heri!!!
▽次回の記事はこちらから▽
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