<ケニアの地域スポーツ事情>同僚のフィールドホッケーを観戦して感じたこと。
<ケニア生活99日目>
Chamgei!
こんにちは、てらぼー(@terabow42)です!
先日、ケニアの南西部キシー(Kisii)という町で同僚のホッケーチームに同伴し、ホッケーの試合を観戦してきました!
これまでマタツ(アフリカの乗り合いバス)が嫌いすぎてあまり外出してきませんでしたが、今回はチャーターしたバスに乗って別の街に行けるということで、旅行気分で同行を決めました(笑)
同僚を見ている限り、週に数回しか練習していなかったので、軽い気持ちでついて行きましたが、想像以上に注目度が高くレベルの高い試合でした(笑)
ケニアでの地域スポーツ事情をぜひご覧ください!
キシーはどんなところ?!
キシーはケニア南西部のキシー郡に位置しており、西部ではエルドレット・キスムに次ぐ大きな都市です。(ケニアでは8番目)
しかし、私が行ったのは試合が行われる高校のコートのみ。キシーのタウンまでは行かなかったので、街の様子までは分かりませんでした。
標高は1,700mと任地のカプサベットより300m低くなるため、かなり暑く感じました。ヴィクトリア湖に近いため、じめじめとした暑さを感じます。(日本の夏よりはマシですが…)
しかも、この日は快晴。赤道直下特有の強い日差しが照り付ける中、試合が行われました。
試合の1週間前くらいに観に来ないかと誘われたこのホッケーの試合。「マタツに乗らずに旅行できるなら…」と割と気楽に返事をしましたが、よくよく聞いてみると想像以上に本格的でした。
私が帯同したのは、”The Nandi Hawks Hockey Club”というチーム。ただの草ホッケーチームかと思いきや、スポンサーがついています。
この日もマイクロバスをチャーターしていましたが、1人Ksh400(ケニアシリング)の出費で済んでいました。※大体、Ksh1≒\1です。
よくよく聞いてみると、スポンサーのほかに郡政府からもKsh30,000の出資を受けているんだとか…。(同僚の平均月収が大体Ksh30,000なので結構な額)
しかも、スタッフには監督のほかに運転手、トレーナーなどが選手15人に対して5人ほどいる充実ぶり。田舎の、しかもマイナースポーツのチームとは思えませんでした…(笑)
試合に臨む選手たち
試合の前日、「明日は朝8時にバスが出発するから、7:45に集合するように。対戦相手を待たせることになるから遅れないように」と同僚に言われました。
私はケニアに来てから、いつもケニア補正をかけて遅れて集合しているのですが、こんなことを言われたのは初めてだったので、しっかり集合時間に待ち合わせ場所に行きました。
しかし、約束の時間になっても誰もいない!!!
8時になって、やっと最初の一人が到着しました。
結局バスが出たのは朝9:30。未だにケニア人の時間感覚は理解できません…。そこからガソリンスタンドによって給油し、みんなで祈りを捧げ、カプサベットを後にしました。
カプサベットからキシーまでは約150km、3時間の道のり。標高が一気に下がるので、道中で植生が明らかに変わるのを見ることができました。場所によっては感動するほどきれいな場所もあり、外を見ているだけで楽しかったです。
途中でオユギス(Oyugis)という場所で休憩。トイレ休憩などを済ませました。
ここで驚いたのは、休憩がてらキオスクに寄り、みんなで集まってジュースを飲んでいたこと。この時点で試合開始まで1時間を切っているのにウォーミングアップもせずに、ダベりながらソーダを飲んでいる姿には一切の緊張感もありませんでした(笑)
そして、昼飯用のバナナを買い出発。それから15分ほどで目的地の学校にたどり着きました。到着したのは試合開始約40分前。敵チームはすでにウォーミングアップを始めていました。
しかし、そこから彼らは急に統率の取れた行動を始めます。到着早々、みんなで協力して物資を運ぶと、テキパキと着替えを始め、まとまってウォーミングアップを始めました。
アップ中も声を掛け合ったり、円陣を組んで気合を入れたり、「さっきまでのあなたたちどこに行ったの?」って感じでした。
試合が始まると、強い日差しの中でも本気そのもの。普段決して仕事に意欲を見せない人たちが、懸命にプレーしていました。
ハーフタイム中は、監督を囲んで作戦会議。印象的だったのは、監督の指示だけを聞く日本と違い、後半をどうやって立て直しどのようにポジショニングをするかを選手を含めてディスカッションしていたことでした。チームスポーツにおいて、監督と選手が良い意味で上下関係を持たないことは、日本も見習った方がいいのかもしれませんね、、、
結果2-1で勝利!!!
試合前に、勝つのは難しいとみんなが言っていましたが、なんと勝ってしまいました。これで所属リーグの順位表で1位に躍り出たそうです。
勝ったあとはみんなでハイタッチしたり写真撮影したりとお祭り騒ぎで喜んでいました。試合中は激しく戦っていた相手チームの選手も、試合後はおめでとうと言いに来てくれたりして、なんかホッコリしました。
そして試合後のミーティングでは、監督やキャプテンが一言話したのち、なぜか私がスワヒリ語縛りでなんか話せと言われました。(盛り上がったからまあ良し)
ホッケーの試合の影響は?!
今回勝てたのはチーム的には結構大きいことだったらしく、地元新聞やラジオでも試合結果が伝えられたそうです。(会場に記者っぽい人なんていなかったけどな…)
そのせいか次の月曜日に出社すると、多くの同僚がホッケーチームの話をしていました。同僚も、YouTubeでエゴサして、自分たちの試合動画がアップロードされていないか探していました。(どうみても誰も動画撮っていなかったんだから、アップされているわけないのに…笑)
帰りのバスでも、多くの選手が普段買わないようなものを飲み食いして楽しんでいたので、相当嬉しかったんだろうな…。
次の試合は未定のようですが、これからも機会があれば応援していきたいと思います!
では、Kwa heri!!!
▽次回の記事はこちらから▽
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