ヨーロッパに最も近い港町タンジェの歩き方
<ケニア生活533目>
Chamgei!
こんにちは、てらぼー(@terabow42)です!
任国外旅行でモロッコを訪れた私は、超有名観光地シャフシャウエンを訪れたのち、モロッコ最北の港町タンジェにやってきました!
▽シャフシャウエンの記事はこちらから▽
タンジェは立地的な理由からかなり国際色が豊かで、良い意味で「モロッコらしさ」があまりない印象を受けました。モロッコの他都市とは少し違った魅力を併せ持つ、タンジェの魅力を紹介します!
タンジェへの行き方
タンジェ(Tangier)はモロッコの北部に位置するジブラルタル海峡に面した港街です。(アラビア語発音の関係からタンジールと呼ぶこともある。)
スペインの最南端からはジブラルタル海峡を挟んで数十kmの距離にあることから、昔からヨーロッパ諸国との貿易が盛んで、街並みも欧州の文化が融合した景観が広がっています。
そんな地理的な側面から、街としての規模も大きく、街には国際色が豊かな雰囲気が広がっています。ある意味では“モロッコらしくない"というのが特徴かもしれません。
そんなタンジェには、青い街シャフシャウエンからCTMというバスを利用しました。所要時間約3時間でDh70(約1,050円)でした。各バス停でもチケットを購入できますが、時間帯によっては満席となるため、オンラインサイト(フランス語のみ)で事前に購入しておくことをオススメします。大きい荷物があると車内に持ち込めないため、トランクに入れてもらう場合はチケット売り場でDh5(約75円)支払います。
シャフシャウエンが山の中にあるため、タンジェまでの道のりはクネクネした細い道が続いており、人によっては酔いやすいかもしれません。(道路は綺麗なので揺れはあまりありません) ただ、車窓からの景色はとてもきれいでした!
タンジェのCTM停留所は市街地から4km以上離れているので、タクシーを利用する必要があります。バス停ではタクシーが待ち構えていますが、全員がメーターを使ってくれないぼったくりドライバーでした。停留所から数百m歩くと大通りで流しのタクシーを捕まえることができ、そちらの方がメーターを使ってくれる可能性が高いです。
タンジェのタクシーはターコイズ色。無事に、優良なドライバーを見つけることができ、市街地までDh20(約350円)で行くことができました。(ぼったくりたちはこの倍以上請求してくることがほとんどです。)
無事、予約していたタンジェのホテルHotel Le Gardeniaに到着。旧市街にほど近い便利な場所にありました。
少し古い感じはありますが、レストランも併設しているキャパの大きい宿泊施設。バスルーム併設のダブルルームで一泊€22(ユーロ)と破格のお値段でした。
元々値段が安い市街地側の部屋を予約していたのですが、ホテルの方のご好意でオーシャンビューの部屋を用意してくれていました。ベランダからはジブラルタル海峡を一望できる見事な眺めがありました。
肉眼で海の向こうにあるユーラシア大陸も見えました。モロッコの方は本当にホスピタリティに溢れていて、人種関係なく旅人に優しいです。
タンジェの歩き方
ホテルでチェックインを済ませた後、早速街歩きを開始。まずはメディナ(旧市街)に向かいました。
タンジェの駅周辺や新市街は高層ビルや西欧風の建物が並んでいますが、メディナに近づくにつれて中東らしい石造りの建物が増えていきます。
イスラム文化とヨーロッパ文化が入り混じったこの雰囲気は、モロッコの中でもここだけで見れる唯一の景観です。
旧市街は海沿いの城塞の上にありました。タンジェはその地理的な要素から、侵略国との争いを繰り返してきた歴史もあり、それが理由で砲台や要塞の遺跡も数多く残っています。
しかし、現在は貿易や経済の要として重要な役目を果たしており、多くの外国人とモロッコ人が共存する和やかな雰囲気がありました。
メディナの中に足を踏み入れると、他都市と同様のモロッコらしい景観がありました。この街のメディナは基本的には白壁で、迷路のように入り組んでいるのが特徴です。
ただ、他のメディナとの違いは多くの看板や両替所でスペイン語を多く見ること。立地的な関係でスペイン人観光客も多く、現地の方もスペイン語を話せる方が多いようでした。
売られているものにはモロッコの雑貨や民族衣装などの工芸品や、揚げ物やスイーツなどの食べ物もありました。
メディナの入口付近は観光客向けのお店が多いですが、しばらく歩くと現地の方が生活している民家の通りに出ます。そこまで迷い込んでしまうと、勝手に道案内して金銭を要求してくる子供やおじさんが現れるので少し注意が必要です。
メディナの近くにはスペイン行フェリーの港があります。私は利用していませんが、ここから数千円でスペインに行くことができるのだとか。(到着した先にスペインの街はド田舎なので、観光するには結局そこから移動が必要らしいですが…笑)
ただ、モロッコ人はこんなに近くてもスペインに行くにはビザが必要なんだとか…。実際は利用しているほとんどが外国人だそうです。
メディナはモロッコらしい景色が広がっていますが、一歩外に出るとそこはほぼヨーロッパ。道路や建築物は美しく整備されており、まさかここがアフリカだとは思いません。
モロッコの中でも他の街とは一線を画したタンジェは何とも興味深く、歩いているだけで楽しめる所でした。
タンジェの海鮮料理
タンジェで一番楽しみにしていたこと、それは海の幸を堪能すること。シャフシャウエンで会ったモロッコ人と夕食の約束をしていました。とはいえ、外国で約束を反故にされるのはよくあること。あまり期待せずに連絡を待っていたら、現地の日本人の方を一人連れてきてくれた上で、約束の時間に来てくれました!!(疑ってごめん…)
早速、歩いてオススメのお店Restaurant Tarikに行くことに。店に入ると新鮮で美味しそうな魚介類が飾られていました。
久しぶりの生魚が食べれるということで、私のテンションはマックスに!早速、オススメの料理を注文していただきました。
しばらくすると、絶対にケニアでは食べることができないであろう種類豊富な魚料理が…!!
ここは北海道か!?と思うほど見るからに新鮮な海鮮料理が次々に出てきます。しかも、お値段も日本ほど高くありません。
珠のように美しい生牡蠣もいただきました。モロッコの牡蠣は新鮮で絶対にあたらないのだとか。めちゃくちゃ美味しかったです。
マグロステーキも感動の一言でした。生魚も美味しかったですが、モロッコ料理は調理にもこだわるので、料理されたメニューも最高でした!
連れて行ってくださったモロッコ人と日本人の方は、食事に関して世界最悪のケニアに住んでいる私に同情してか、私が食べたいと言ったものをどんどん注文してくださいました(笑)
モロッコに海鮮のイメージはないかもしれませんが、タコの輸出量は世界一位。タンジェに限らず、内陸部でも海鮮タジンなどの海鮮料理が食べられています。
その海鮮タジンやカニ料理もとても美味しかったです。どれも絶品でお腹がいっぱいになるまで食べました。
写真は撮り忘れてしまったのですが、紫色のドラゴンフルーツジュースがびっくりするくらい美味しかったので、訪れた際はぜひ試してみてください!ここのレストランの名物らしく、ほとんどの客が注文していました。
この旅行で最高の食事をいただいたにも関わらず、食事代まで出していただき、本当に感謝してもしきれません。駐在の日本人の方には興味のあった海外での仕事の話などもしていただき、最高の時間になりました!
食事後はお二人が周辺を案内してくれました。モロッコは夜の9時くらいまで明るく、暗くなってからも煌々と光が灯っています。その関係か、モロッコ人は超夜型で深夜でも街は賑わっています。
国民のほとんどがムスリムにも関わらず、道沿いにはバーやクラブが並んでいて、美しい港町の景色がそこにはありました。
海側の景色も夜景がとても綺麗でした。暗くなってからも、スペインの光がモロッコまで届きます。停電が多いサブサハラの国々では絶対に見れない景色だな~と思いながら眺めていました(笑)
訪れた5月は1日中過ごしやすい気候で海風が気持ちよく、最高の旅をすることができました!
観光地としてはあまり有名ではないタンジェですが、素敵な出会いもあり、この街の魅力を存分に味わうことができました。もしモロッコ人を日本で見かけたら、恩返しとして精一杯のおもてなしをしたいですね。
では、Kwa heri!!!
▽次回の記事はこちらから▽
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