ケニアで学ぶ生きたニワトリの捌き方
<ケニア生活183日目>
Chamgei!
こんにちは、てらぼー(@terabow42)です!
先日家でくつろいでいると、急に家のガードマンがウチにやってきました。
迎えに行くと生きたニワトリを片手に、「チキン持ってきてやったから捌いてやるよ!」と言われました。
確かに数日前に唐揚げを作る用の鶏肉を手に入れたいんだよね~と相談したことはありましたが、まさか生きたまま持ってくるとは…。驚くのもつかの間、ウチの台所で捌き始めました。
今回はそんな奇妙な体験を書いていきたいと思います!(少し閲覧注意なので、グロいのが苦手な方はお気を付けください…)
ケニアの鶏肉事情
ケニアで鶏肉を手に入れるときは、生きた家畜のニワトリを自分で捌いて食べることが一般的です。そのため、一般的な家庭ではニワトリを家畜として飼育しており、家計の足しにしている方が多いです。
ケニアのほとんどの男性はニワトリの捌き方を知っており、日常的に行っているようです。それが理由なのか、田舎のショッピングセンターで捌かれている鶏肉が売られていても、購入している人を見たことがありません。
屠殺は各々の家で行われることが多いらしく、街中では生きたままバイクタクシーで運ばれているニワトリをよく見ます。値段は大体Ksh600(約600円)ほど。スーパーマーケットで売られている加工済みの肉の半額ほどで購入することができます。
基本売られているものも骨が取り除かれていないことがほとんどなので、日本人の感覚だと結構面倒です。
しかも日本と違い、ケニアの鶏肉は牛肉やヤギ肉より高価な食肉となっています。そのため、ほとんどの人はクリスマスなどの特別な時に食べることが一般的だそうです。(クリスマスシーズンは生きたニワトリの価格も跳ね上がるのだとか…。)
ニワトリの捌き方
ニワトリを捌くとき、まず首を切って呼吸を止めます。彼はいとも簡単にやっていましたが、ニワトリがバタバタ暴れるのを見ると、とても息苦しかったです…。
いつも何気なくチキンを食べていましたが、生き物の命に感謝しないといけないなと感じるようになりました。漫画の「銀の匙」を思い出しました。
呼吸が止まったら、沸騰したお湯をニワトリにかけます。
しばらく置いたら、ニワトリの羽をむしっていきます。
羽や脚など食べれないところを取り除いたら、体内の内臓や頭などを取り除いていきます。ケニア人はこれらも食べるようですが、調理法が分からなかったのでレバーを除いて捌いてくれた彼にあげました。飼い犬の餌にするらしいです。
不要な部分を取り除いたら、食べられる部分を細かく切っていきます。段々、店頭に並んでいる姿になってきました。
何とか解体が終わりました。(私は見ていただけですが…)
ここまでかかった時間は約15分!かなり慣れた手つきであっという間に終わりました。捌き終わった彼は、何事もなかったように仕事に戻って行きました…。
鶏肉の調理方法
今回はこのお肉を唐揚げにしました。解体した状態では、まだ骨が残っているのでこちらは自分で取り除いていきます。お肉の部位はごっちゃになってしまっていたので、今回は鶏もも肉以外の部分も同じように調理することに決めました。
そして、何とか完成しました!唐揚げはケニアの田舎でも手に入る食材だけで作れるので、とても重宝しています。
▽唐揚げを作ったときの記事はこちらから▽
気になる味は、とても美味しかったです!!
やはり冷凍の鶏肉より柔らかくジューシーな気がしました。レバーも一緒に唐揚げにしましたが、全く臭みがなく絶品でした。
そして屠殺現場を生で見ていた私は、骨すらも無駄にしたくないという思いから、余った部分で鶏ガラスープを作りました。お湯を沸かし約2時間ほど火にかけ続けると、美味しいだしが取れました。
約2Lほどだしが取れたので、蕎麦やラーメンの汁として大切に使いました。蕎麦の時は麺つゆと、ラーメンは醤油と混ぜるだけで、まさに日本のスープに大変身しました!めちゃくちゃ美味かった!
このように、日本ではあまり体験することのない光景を見ることができました。より一層食事のありがたみを感じることができ、貴重な経験になりました。
また機会があれば自分でも挑戦してみたいと思います。では、Kwa heri!!!
▽次回の記事はこちらから▽
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