【記載例あり】JICA海外協力隊に合格した隊員が作成した選考書類とは?!
こんにちは!てらぼー(@terabow42)です!
今回の記事では、JICA海外協力隊へ応募した時の体験記を紹介したいと思います。選考は、一次試験(書類選考)と二次試験(面接)があります。
一次試験の書類選考では一般企業の就職と同様、志望動機や自己PRを聞かれますが、やはり海外でのボランティア職への応募ということで少し温度感が異なります。
私も、このような書類選考に挑むのは初めてだったので、何を書くべきか困りました。
そんな状況の中、私は必ず1度で合格したかったので、仕事が忙しい中でも、就職活動以来の志望動機や自己PRをかなり考えて作成したことを覚えています。
苦労しながらも、なんとか一度で合格できたわけですが、これらの体験が、これから応募する方の参考になれば幸いです。
応募書類に必要なことは?
まず、一次試験で提出が必要な書類は以下の通りです。
JICA海外協力隊の応募者用システムからすべて提出します。
- 応募者基本情報(顔写真含む)
- 適正アンケート(希望職種や希望要請を申告する)
- 語学力申告(英語に関する保有資格を申告する)
- 志望動機
- 履歴書
- 問診表・健康診断書の提出
意外と多いですよね…。応募期間はたった1か月程度。
そのうち、6の問診票・健康診断書を提出するには、健康診断を実施している医療機関を探して予約し、診断書を発行してもらう必要があります。
そのため、予約~受診までや、受信~健康診断書発行までのリードタイムを考えると、応募期間以前より準備をしておくことが理想的です。
また、4.志望動機の作成が、一次試験において重要になってきます。
こちらも時間をかけて作成することをお勧めします。
応募書類で聞かれることは
あくまで、2021年春募集での内容ですが、志望動機の応募書類で聞かれたのは以下内容でした。だいたい文字数は、200字~600字くらいです。
- 青年海外協力隊でのボランティアに参加する動機
- 自身が考えるボランティア活動の意義や目的
- 職種を選択した理由 ※応募した要請数分書く
- 職種に対する自身の経験、セールスポイント ※応募した要請数分書く
- 職種に携わる場合に想定される自身の弱点 ※応募した要請数分書く
- 派遣された場合、どのようなボランティア活動を行う予定か
- 帰国後、参加経験をどのように生かしたいか記述してください
結構多いですよね…。しっかり書こうと思ったら、一朝一夕で作成できるものではないです。特に私は第3希望まで要請を選んでいたので、それぞれに対して文章を作成するのは大変でした。
この書類を作成するにあたって、私が大切にしていたのは、以下の点です。
- 情報収集をしっかりする
→いろいろ調べていることをアピール - 実体験に絡めて記載する
→事実に基づいた説明ができるので、説得力が増す - 熱い思いをぶつける
→JICAの方はここを重視される気がします…(笑)
前回の記事でも書いた通り、職種を選べばそこまで倍率は高くないので、この3つを含めていれば、書類選考は基本的に通過できると思います。
▽前回の記事はこちらから▽
記載例(私が実際に書いたこと)
では、私が応募書類でどのようなことを書いたのか実際に見ていきましょう。
(だいぶ要約してますが…)
<青年海外協力隊でのボランティアに参加する動機>
私が応募した理由は、開発途上国の現場を、自身の目で確かめたいからです。
学生時代、ベトナムで教育支援のボランティアに参加したとき、学校に通うことすら難しい子供たちを実際に見て(①)、途上国の貧困問題を解決するために何か役に立てないかと思い、青年海外協力隊に興味を持ちました。将来的にも、途上国の課題に何かしらの形で関われる仕事をしていきたいと考えています。そのためにも、途上国で生活する人々と同じ目線で、社会課題に向き合うため、協力隊を志望しました(②)。
<派遣された場合、どのようなボランティア活動を行う予定か>
派遣された場合、現地の文化や価値観を理解し、現地の方とのコミュニケーションを何より重視して活動したいです。私は、コンサルタントとして、様々なバックグラウンドを持つ方と仕事をしてきましたが、会社が異なるだけでも、価値観や考え方が全く異なることを体験してきました。(①)そんなときは、やはりクライアントと対話することが、ギャップを埋めるために最も重要であることを感じました。途上国に行けば、生活環境が全く異なる方と生活を共にすることになりますが、厳しい環境だったとしても、現地の食事や生活環境に溶け込み、周りに信頼してもらえるような活動をしていきたいです。(③)
↑ここで気を付けていることは、赤字の部分です。
例えば、(①)では学生時代の実体験をもとに記載していて、それが志望動機に結びついていることを示しています。
実体験は「説得力が増す」というメリットもありますが、それ以外に面接時の会話のタネになることがあるという面もあります。二次選考の面接では、面接官がこういうところに興味を持ってくれたりするので、そのためにもぜひ記載することをお勧めします。
また、(②)では、「なぜ、NGOやNPOではなく"青年海外協力隊"なのか」を説明しています。
割と勘違いしやすいのですが、"国際協力“をしたいなら、途上国支援をしているNGOや国連、JICA職員など、専門的な組織に就職したほうがベターだと思っています。
なぜなら、協力隊では、「治安が悪いところには派遣できない」、「スコープが狭い」、「隊員ができることに制限がある」など、様々な制約があるからです。
いうならば、“国際交流"という言葉のほうがしっくりきます。
あくまで協力隊は、派遣された地域・組織の中で、持っているスキルを伝授するだけなので、大きなインパクトを残すのは難しいと思います…。
それでも、私は青年海外協力隊に意義はあると思っているので(今度何かの記事で書こうと思いますが、、、)、その思いを応募書類にぶつけました。
最後に(③)ですが、途上国の生活に飛び込む覚悟を記載しました。
やはり、日本より生活環境が厳しくなるのは間違いないので、そんな環境でも飛び込む意思があることを伝えています。(このアピールに効果があったのかは分かりません…ww)
あとは、趣味や特技を記載する欄もありました。
こういう項目は意外と簡単に済ましてしまいがちですが、面接時や合格後にJICAの職員の方と話すときに、趣味・特技欄を見て、話しかけてきてくれたりするので、できるだけ興味を惹くような、オモロいことを書くと、ウケます…w
短い時間でかなり大変な作業になりますが、応募される方はぜひ頑張ってください!!
次回は、選考編パート3として、二次試験である面接についてお伝えします。どのような対策を行ったのか、本番ではどんなことを聞かれたのか、実体験をもとにご説明します。最後まで読んでいただきありがとうございました。
▽次回の記事はこちらから▽
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