JICA海外協力隊のコンピュータ技術隊員が経験した二次選考(人物面接・技術面接)とは?
こんにちは!てらぼー(@terabow42)です!
今回の記事では、青年海外協力隊へ応募し、二次選考を受けた時の体験記を紹介したいと思います。
青年海外協力隊に応募し、一次試験(書類選考)を通過すると、二次試験(面接)があります。形態は普通の面接そのものですが、ボランティア選考のため、実態は一般企業の就職面接と少し異なります。
▽書類選考の記事はこちらから▽
しかも面接は2回あり、人物面接(フツーの面接)と、技術面接(応募職種ごとの面接)があり、聞かれることも全然違いました。技術面接はコンピュータ技術での経験になりますが、これらの体験が、これから応募する方の参考になれば幸いです。
人物面接で聞かれること
私が2次選考に進んだときは、オンライン(zoom)での面接でした。
あらかじめ、人物面接と技術面接の時間がJICAより指定されていて、決められた時間に指定された部屋に入室して、面接を受ける形でした。
私は自宅で受けましたが、しっかりスーツを着て、ネクタイを締めて、髪型もセットして挑みました。
まず、午前11:00くらいからだったと思いますが、人物面接の部屋に入ると面接官の方二人がいらっしゃって、終始和やかな雰囲気で行われました。
(実際に合格してからもそうですが、基本青年海外協力隊のスタッフの方々はフレンドリーで暖かいです。意外なことに(失礼)、パプリックセクターっぽいカタい雰囲気もありません)
時間は20分ほどで、聞かれたことはこんな感じでした。
- 受験番号と名前を教えてください。
- 水泳を本格的にやってたみたいだけど、今もやってるの?
- なんで青年海外協力隊に応募したのですか?
- 応募した要請の理由は?他の要請に配属になっても問題ない?
- 派遣される国に希望はある?
- 自身の経験は派遣先でどのように活かせると思いますか?
- 帰国後のどのように活動したいですか?
- なにか質問はありますか?
他の隊員の方のブログで、想定質問を何十個も用意している方がいますが、私の面接は拍子抜けするほど、サラッと終わりました。たくさん質問してくるというよりは、一つの質問を深堀してくる感じで、圧迫面接のようなプレッシャーがかかる場面も全くありませんでした。
最初は、(2)の質問をされ、アイスブレイク的な会話から始まりました。
志望動機(3)や経験(6)、帰国後の予定(7)などは、応募時に提出した書類と同じことをそのまま言いました。
要請や派遣国についての希望も聞かれました。(4)(5)
要請については「特に希望はないが、プログラミングなどの知識は持っていない。だから、自身が配属されても役に立てない要請では行きたくない。」と答えました。
派遣国は「特に国の希望はないが、英語力をつけたいので、英語圏または、活動言語が英語の国がよい。できれば、アフリカがよい。行ったことがない国がいいので…。」と答えました。
希望を言うことは「合格を狭めることにならないか…」という考えもあると思いますが、個人的には希望があるなら伝えたほうがよいと思います。
この質問されている以上、希望を言う権利はありますし、合格を決める権限がJICAにある以上、希望を言っても加味してもらえるわけではないからです。要望があるなら黙っておくよりは、伝えたほうがいいかなと思います。
技術面接で聞かれることは
技術面接は、13:00くらいから同じくオンラインで20分ほどでした。
パンデミック以前は対面だったため、待ち時間を含め面接には1日かかったようですが、オンライン面接では指定された時間だけ出ればよかったので、全くストレスなく受験できました。
おなじくzoomの部屋に入室すると、「前の面接が長引いているから5分ほど待ってほしい」と言われたので入室したまま待っていました。
しばらくすると、また2人の面接官(人物面接とは別の方)が現れ、同じように和やかな雰囲気で面接が始まりました。聞かれたことはこんな感じです。
- 受験番号と名前を教えてください。
- ○○社で働かれているんですね~?大変ですか?(笑)
- この職種における自身の強みと弱みは?
- ハードウェアやネットワークは得意?
- あまりプログラミングや開発経験がなさそうだけど、必要になったらキャッチアップできる?
- Webアプリの開発とかはできる?○○はできる?××はできる?△△はできる?
- コミュニティ開発と併願しているみたいだけど本当は、こっちのほうがよかったりする?
- 希望した要請以外に、気になった案件はある?
雰囲気自体は和やかなのですが、こっちの面接は正直キツかったです。というのもコンサルタントとして働いてきた私にとって、プログラミングの経験はほとんどなく、ハードウェアやネットワークの知識なんて新卒時に資格取得した基本情報技術者の知識しかないのに、それに関する質問をかなりされたからです。
こういった質問をする意図として、途上国に行くとホコリを被っていて動かないPCを復活させたり、ケチって違法ソフトを使いまくっているせいでPCがウイルスだらけだったりする現実があるらしく、それらを修復する能力があるか(もしくは修復する能力を習得できそうか)を見ているようです。
結局私は、嘘ついても仕方ないと思い、(4)も(5)も「全く経験はないです。ただやる気はあります!」と答えましたw
きつかったのは(6)の質問で、いろんなソフトウェアやプログラム言語?の開発経験を聞かれました。
「さっき開発経験ないって言ったんだけどな…」と思いながらも、「ないです!ただやる気はあります!」を繰り返し答えてましたww
そのあと、特に追及してくる感じはありませんでしたw
一番ミスったのは(8)の質問です。
私は応募した要請以外全く見てなかったので、正直に「すみません。他の要請は全く確認してないです…」と答えました。面接官の方は、今までそんな正直に言ってくる人がいなかったのか爆笑してました…wこれから受ける方は、他の要請もチェックしておいたほうが良いと思います。
面接に向けて注意すること
そんなこんなで無事面接も突破できたわけですが、この面接で感じた注意すべき事項をまとめます。
<注意すべきこと>
- 常に笑顔で自信を持ってハキハキと答える
→これは結構大事です。
というのも、おそらくJICAの方は愛想が良く、明るい人が好きです(笑)
実際、派遣国に行ってからも、言語や文化が全く異なる方と活動していくわけですから、コミュニケーション能力を示しておいたほうが良いです。
- 自身の職種の要請を読み込んでおく
→これは完全に私の失敗談からですが、面接中に聞かれますし、答えられれば「よく調べている」と思われるので、意欲を示すためにもやっておいたほうが良いです。
(というか、こんなことすらしてなかったの私だけでしょうか…笑) - 正直に答える
→一般企業の中途採用と異なり、JICAはおそらくこれまでの実績を最重要視していません。どちらかというと、「どのように課題に向き合ってきたのか」や「意欲がどれくらいあるのか」を見ています。
面接に向けて、回答を準備して練習する方もたまにいますが、私はしませんでした。聞かれた質問に対して、その場で回答するのが一番自然体かと思います。
あくまで私の意見ですが、過去隊員のブログを漁って、大量の想定質問に対して回答を作成することは不要だと思います。
どちらかというと、自身の職種や青年海外協力隊の制度を調べたり、自身の考えをまとめておくことが必要ですし、そうすればどんな質問が来ても答えられると思います。面接官の方たちもとても優しい方たちですので、ぜひリラックスして臨んでください!!
次回は、合格してから訓練開始までの過ごし方について書いていきたいと思います。合格してから派遣までは意外と長いです。そんな中でどう過ごしていくべきなのか書こうと思います。
ではまた!
▽次回の記事はこちらから▽
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