アフリカの地方への移動手段は暴走バス?!<ケニアの公共交通機関事情>
<ケニア生活25日目>
Hamjambo~?
こんにちは、てらぼー(@terabow42)です!
ケニアに来てから3週間、ナイロビでの生活にも慣れてきたところで、先日任地のカプサベット(kapsabet)へ行ってきました!
▽任地訪問した時の記事はこちらから▽
カプサベットはナイロビから西に300km離れた場所ですが、空港がないため、直接行くには陸路で向かう必要があります。陸路で公共交通機関を使って移動する手段は2つ。
- マタツ(バンのような大きめの車を使った乗り合いバスのようなもの)
- 高速バス
ナイロビでのマタツの乗車は安全管理上禁止されているので、高速バスで行ってきました。なかなか面白い体験だったので、まとめていきたいと思います!
ケニアの大型バス「Easy Coach」とは?!
移動手段として使ったのは、“Easy Coach"という大型バス。安全性を売りにしており、乗車前に荷物チェックやボディチェックが義務付けられています。(帰りのバスではチェックなかったけど…)
ケニアでは、ナイロビ(首都)~モンバサ(第二の都市)の間にしか鉄道は運航されていません。私の任地は、モンバサとは逆方面なので、鉄道で行くことはできません。
西のキスム、カカメガ、エルドレッドなど、カプサベットから車で1時間ほどの都市に空港がありますが、運賃は陸路の10倍以上かかります。
なので、先述したマタツやEasy Coachが最も経済的な移動手段になるのです。ルートはいくつかあり、ナイロビからの主要都市への所要時間は大体こんな感じです。
- キスム(kisumu):8時間
- カカメガ(kakamega):8時間
- エルドレッド(eldoret):6時間
- ケリチョ(kericho):6時間
- ナクル(nakuru):3時間
- カプサベット(kapsabet):6時間
値段は、ナイロビ~カプサベット間でKS1,350(ケニアシリング)。
(だいたい1KS=\1です)
キスムやエルドレッド、カカメガなどはKS1,500くらいです。チケットはオンラインでも買えますし、各地のバス停でも購入可能です。
ただし、Easy Coachのアプリはアンドロイド版しかないので、iPhoneユーザには少し厳しめ…。
(そもそも、iPhoneは高いのでケニアで所持している人はかなり少ない)
ただ、ここまでは、日本の高速バスと特に変わらない気がしていました…。
ここまでは…。。。
大型バスでの移動は本当に安全?!
Easy Coachのナイロビのバス停はCBD(セントラル・ビジネス・ディストリクト)という場所に位置しています。これが結構厄介で、ケニアの中でもひったくりなどの犯罪被害が横行している場所。人がかなり多く、車も常に渋滞しています。
バスに乗る前にこの場所を歩かなくてはならないというのが、まず最初の試練です。リュックには鍵をかけて、前方に抱えるようにして歩いていました。
Easy Coachは夜行便も運航していますが、夜にこの場所を少しでも歩くと危ないので、特別な理由がない限り昼の便を使うことになりそうです。
今回は無事にバス停にたどり着くことができました。出発時刻の30分前になるとアナウンスが流れるので、ボディチェックを行ったのち、乗車ができます。
バスの中は意外と綺麗かつ広くて、日本の大型バスと変わりません。車のメーカーはドイツ車(メルセデスベンツ)でした。
窓側の席にはコンセントもあり、携帯電話の充電などができます。ただ、ケニア人たちは暇な時間があってもあんまり携帯をいじったりせず、窓を眺めたり、ボーとしてました。
スマホの通信料がプリペイド式(使う分のデータをあらかじめチャージして使う)なので、Wi-Fiなどがないところではあまり使いたくないのかもしれません。(私はあらかじめNetflixでいくつか動画をダウンロードして乗車しました。めっちゃ役立った…。)
いよいよ、出発!!!席は8割くらいが埋まっていました。
ついに初めてナイロビの外に出たわけですが、首都を出ると想像通りのアフリカの景色がそこにはありました。舗装されていない道、野生の動物たち、トタン屋根の住居、美しい山々や湖。
感動するほどの景色が広がっていました!!!
それと同時に驚いたのはバス運転手の運転の荒さ。
そもそも、ケニアの道路にはスピードを落とさせるためのくぼみのようなものがあり、そのせいでゆっくり走っていてもかなり揺れます。また、そのくぼみを通る度にブレーキを踏むので、それもなかなかキツいです。
ただでさえ、かなり酔いやすい環境。ただバスの運転手はお構いなしで、スピードを割と出していたり、平気で反対車線に出て前の車を追い抜いていきます。
ケニアの道路は基本的に歩道が舗装されておらず、幹線道路でも片側一車線が基本ですが、車線をはみ出して走行することは日常茶飯事です。なので、度々前後左右の車、時には人や牛との車間が10cmくらいまで近づくことはよくあります。
毎回ヒヤヒヤしてますが、今のところ事故には遭遇していません。(事故の目撃はすでに2回ありました。)
日本でやったら一発免停の運転マナーですが、ケニア人みんなこんな感じなので、彼らは彼らなりに色々気を付けてるんだろうな~と納得することにしました…(笑)
カプサベットまでの所要時間は6時間ほど。出発から3時間ほど経過したころに、ナクルという町で一度休憩があります。
ナクルでは15分ほど休憩がとられました。小さい商店があるので、ここで飲み物や食べ物を買うことができます。
公衆トイレの利用料はKS10。(日本円で10円ほど)
鍵はかからないし、トイレットペーパーはないし、男性の小便器は仕切りがなく床の溝に向かって用を足すし、色々ツッコミどころ満載のトイレでした。
ちなみにこの休憩直前に事件が…。
ナクルに着く直前に、急にスタッフ(?)みたいな人が入ってきたことがあったんですが、
その人が扉を閉めたときに、
「ガッッッシャーン!!!!!」
と大きな音が。
扉を閉めた勢いで窓がバリバリに割れてました。
乗客たちは、「Baridi sana!(めっちゃ寒い!)」と言って騒いでました。
騒ぐところ、そこ?!?!?!?!
この扉は、ナクルでの休憩中に段ボールで修復されていました。
(このせいで休憩は30分くらいに伸びてましたが…)
そんな感じでカプサベットに到着。到着予定時刻から1時間ほど遅れてました。ちなみにカカメガの同期たちは、さらにここから2時間ほど揺られることになります。
日本のバスみたいに冷房もあんまりかかっていないので昼時は少し暑かったです。(かといって窓を開けるとホコリっぽい)
カプサベットからナイロビに向かう際も同じような工程で乗車することになります。
帰りは到着予定時刻から1時間半ほど遅れての到着でした。(ケニアに来てから時間の遅れにはかなり慣れました笑)
でもやっぱり、陸路はキツイ
こんな感じでなかなか疲れましたが、良い経験ができました。
任地の同僚曰く、「バスはかなり遅いから、安くて速いマタツのほうがいいよ。」と言っていました。彼はナイロビに行くときもマタツで行くそうです。(だいたいKS1,000くらいとのこと)
▽マタツに乗車した時の記事はこちらから▽
ただ、マタツだろうがバスだろうが、ケニアのボコボコの道を6時間も揺られるのは結構しんどかったです。自腹を切ってでも10倍の値段する空路のほうがいいんじゃないかと思い始めています…。
こればっかりは慣れが必要かもしれませんね…。
では、Kwa heri!!!
▽次回の記事はこちらから▽
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