ケニア人は普段どんなご飯を食べている?<東アフリカの家庭料理事情>
<ケニア生活81日目>
Chamgei!
こんにちは、てらぼー(@terabow42)です!
ケニアでJICA海外協力隊として働き始めてから、街のレストランで色々なアフリカン料理を食べてきました。ウガリ、チャパティ、ニャマチョマ、ギゼリ、etc…
▽ケニアの外食事情についてはこちらから▽
どれも日本では試したことがない食べ物ばかり…。レストランでは食べたことがあっても、作り方がよく分からなかったので、家ではパスタやお米など知っている食べ物ばかり作っていました…。
しかし、せっかくケニアに来ているのだから試してみよう!ということで、重い腰を上げてケニア料理に挑戦してきました。
同僚に教えてもらったケニアの家庭料理、ぜひご覧ください!!
ケニア料理に必要な調理器具と材料
今回挑戦したケニア料理は3点。
- ウガリ(Ugali)
- マヤイカランガ(Mayai Karanga)
- スクマウィキ(Sukuma Wiki)
同僚曰く、ケニアの独身がよく食べるラインナップだそうです。(どれも安くて簡単だから)
どんな調理器具や材料が必要かも分からなかったので、買い物も同僚に手伝ってもらって以下を用意しました。
必要な調理器具
- 調理用ガス
- スフリア(Sufuria)
ケニアでよく使われている鍋
取っ手がないので、鍋を持ちたいときは毎回装着する。蓋も必要。
- ムウィコ(mwiko)
ウガリをかき回す木べら
必要な材料
ウガリ
- ウガリ粉
2kgでKsh200くらい。スーパーマーケットで購入。
- 沸騰したお湯
マヤイカランガ
- 卵
10個でKsh150。市場で購入。
マヤイはスワヒリ語で卵のこと
- 赤玉ねぎ
1個使用。1つ約Ksh10。
- トマト
2個使用。1つ約Ksh10。
- ロイコ
ケニアの万能不思議調味料。200gで約Ksh150。スーパーマーケットで購入。
- 塩
スクマウィキ
- スクマウィキ
癖のある野菜。市場で約50Kshで購入。
- ロイコ
- 塩
作り方は簡単だけど…
早速、調理開始!!
ウガリ
- 強火にしてウガリ粉を投入
- ひたすらこねる
(2と3を複数回繰り返し) - 良い感じになってきたら、弱火にしてひたすらこねる
- 良い固さになったら、皿に移してサランラップをして冷ます
コツはこねるときにめちゃくちゃ力を入れることらしいです。ウガリはとても重いので、こねるのはかなりしんどいですが、作り終わるまで途中で混ぜることを止められません。しかし、慣れている同僚は約10分ほどですべての工程をこなして、完成させてしまいました。
大変だったのはこの後。ウガリを作った後のスフリアにはウガリの残骸がベッタリ。直後はスプーンで削っても取れませんでした。
結局洗えたのは次の日の朝。一晩水につけておいて、やっと取り除けるくらいでした。
マヤイカランガ
- 赤玉ねぎとトマトを細かく切る
- 調理用油と赤玉ねぎをスフリアに投入し、色が変わるまで炒める
- トマトを投入し塩を加えて炒める
- 卵を投入する
- ロイコと塩を目分量加える
- ひたすら炒める
驚いたのは、油の量。レストランでの料理でうすうす気づいてはいましたが、ケニア料理にはかなりの油が使われます。
そして、ロイコの万能さ。見た目はただの白い粉なのですが、水に溶けたとたん色が変わる不思議な調味料です。これで、ムチュズィ(アフリカ風シチュー)なども作れてしまいます。
マヤイカランガは卵そぼろみたいな見た目をしていました。
カランガというと肉じゃがみたいな料理を想像する方もいるかもしれませんが、今回作ったのは、あくまでケニア風らしいです。(タンザニアでは砂糖を大量に投入したり、肉やじゃがいもと炒めたりするらしい。)
スクマウィキ
- 調理用油とスクマウィキを炒める
- ロイコと塩を目分量加える
- ひたすら炒める
スクマウィキは緑色の少しクセのある野菜で、日本人には苦手な人もいるかもしれません。私もそんなに好きではないのですが、たまに美味しくてクセのないスクマウィキをレストランで食べれることがあります。だから、美味しいスクマウィキには調理の工夫があるのかと思いきや、びっくりするくらい単純な調理法でした。美味しさはおそらくスクマウィキの素材によるんですね…。
ケニア風にプレートによそり、いざ実食…。どれもとても美味しかったです!!
ウガリはレストランで食べるのより美味しかったので、そのことを同僚に話すと、「ケニアではレストランより家庭料理のほうが美味しいよ。なぜなら、レストランではあの手この手で原価を抑えようとするからね…」と言ってました。(本当かどうかは分かりません…)
マヤイカランガもスクマウィキも味が濃いので、ウガリととてもマッチしていました。独身が食べる料理というのがとてもうなずけました。(安くて簡単なので…)
以前もウガリに挑戦したけど…
実は、今回の挑戦以前にも一人でウガリ作りに挑戦したことがありました。
日本語のレシピをググって、自分で材料を揃え、初ウガリに挑戦しました。当時はムウィコ(木べら)は持っていなかったので、普通の調理器具で代用しました。
ウガリ粉は「Ugali Afya」を購入。
レシピ通りに、お湯とウガリ粉の量をきちんと計り、塩を加えたうえでなんとか作れました。
しかし、これがめちゃくちゃマズい…。なぜか、レストランで出されるウガリの味にならないのです。しかも、めっちゃ黄色い。
次の日、作ったウガリの写真とともに同僚たちに相談したところ、めちゃくちゃバカにされました…泣
同僚曰く、敗因は4つ
- 購入したウガリ粉が間違っていた
- 塩を加えたこと
- ウガリに必要なムウィコなどを揃えなかったこと
- 初めて作るのに、ケニア人を頼らなかったこと
購入した黄色のウガリ粉は、病気になったときなどに使われる健康志向のウガリ粉で、普段は絶対に食べないものらしいのです。塩を入れたこともめちゃくちゃ笑われました。(日本語のレシピに書いてあったんだけどな…)
こんなことが背景にあったので、今回同僚たちが教えに来てくれました。
ただ、作り方は分かったけど、粉や水の量が目分量だったり、パワーが必要だったりするので、次から自分だけで作れる気がしない…。がんばって挑戦してみます!!
では、Kwa heri!!!
▽次回の記事はこちらから▽
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