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<JICA海外協力隊の現地語学訓練事情>ケニア・ナイロビの学校でスワヒリ語を学ぶ。 

2023年2月27日派遣中,青年海外協力隊派遣中,青年海外協力隊

<JICA海外協力隊の現地語学訓練事情>ケニア・ナイロビの学校でスワヒリ語を学ぶ。 

<ケニア生活34日目>
Mambo vipi~?
こんにちは、てらぼー(@terabow42)です!

JICA海外協力隊として海外に派遣されると、二本松または駒ケ根の訓練所と、現地で語学訓練があります。学ぶ言語は、派遣前訓練で学んだ言語と同じ場合もあれば、そうでない場合もあります。

ケニアの場合、訓練所では英語クラスとスワヒリ語クラスのメンバーに分かれていましたが、現地での語学訓練では全員がスワヒリ語を学ぶことになります。

スワヒリ語は、英語と並んでケニアの公用語となっている言語。ケニア人は英語がペラペラですが、ケニア人同士では多くの場合スワヒリ語を話します。

そのため、外国人がスワヒリ語を話していると驚かれたり、嬉しそうな反応をされたりします。実際に任地に行ったときも、スワヒリ語を通して多くの人と仲良くなれました。

しかもスワヒリ語はそこまで難易度が高くない言語。気軽に学ぶことができます。そのため、現地で活動する上で大きな武器となるスワヒリ語を学べる機会ということで、かなりモチベーションが上がっていました。

(ここに来るまでは…。)

ケニアの学校はとても開放的!

我々が通った学校は、セカンダリースクールと併設した学校。多くの子供たちと一緒に学校に通っていました。

外には、バナナやアボカドなど、フルーツの木が沢山あり、たまに職員の方がバナナをくれることもありました。

ケニアの語学学校の庭

中庭には卓球台とサッカーゲームが置いてあり、休み時間には生徒たちが楽しく遊んでいました。たまに我々と一緒に卓球したりもしました。

お昼ご飯も弁当を持参して、ここのベンチで食べていました。

ケニアの語学学校の庭

このように、施設自体はとても開放的で、リラックスできる環境でした。ここで我々は計10日間スワヒリ語をみっちり学ぶことになります。

ケニアの学校はとても緩い

しかし、日本の教育システムで育ってきた私にとって、この学校は初めての景色だらけでした。

一番印象に残ったのはそのテキトーさ。エピソードを話すとキリがありません。

まず、学校に通う前の週に習熟度別でクラスを分けるため、テストを受けさせられました。科目は、筆記テストとスピーキングテスト。

まず筆記テストから受けましたが、テスト問題の中身は誤字だらけ…。1テストで10個以上は誤記がありました…。

その後、終了後に同期同士で話していると、受けたテストの問題が受験者によって違うことが判明…。3人ほど間違ったテストを受けさせられていました…。その結果、間違えられたメンバーは登校初日の朝にもう一度テストを受けさせられていました。

ただ、これだけで終わりませんでした…。

そのメンバーたちがテストを受け終わるまでに既ににクラス分けはされていたようで、そのテストは何の意味もなさないことが分かったのです。

あとから分かったことですが、この確認テストは登校5日目に先生たちが採点していたとのこと。クラス分けには全く使われませんでしたし、テスト結果のフィードバックも結局ありませんでした。

ケニアの語学学校の教室
授業を受けた教室

形式上、時間割があり、一日6コマが予定されています。

<時間割>
一限目:8:30~9:30
~5分休憩~
二限目:9:35~10:35
~15分休憩~
三限目:10:50~11:50
~5分休憩~
四限目:11:55~12:55
~35分昼休み~
五限目:13:30~14:30
~5分休憩
六限目:14:35~15:35

しかし、初日の授業から8:30には始まりませんでした。その後も、時間通りに始まるクラスは少なく、酷いときは1時間以上先生が来ない時もありました。

授業の内容も訓練所で習ったことを再度初めからやるような感じ。。。自分で勉強した方がいいんじゃ…と思うほどでした。。。

特に今回からスワヒリ語を学ぶビギナークラス(訓練所では英語を学んでいたメンバー)では、文法云々の説明はされず、単語だけを詰め込む授業や、レベルに見合わない会話のクラスもあったとのこと。

初めてスワヒリ語を学ぶということが伝わっていなかったようで、授業設計もあまり考えられていないようでした。

ケニアの語学学校の時計
教室には一応時計がありますが、ずっとこの時刻を指していて動いていません。

一番よく分からなかったのは、途中でちょくちょく挟まれるテスト。

最初に受けたクラス分けテストと全く同じ問題を再度受けさせられたり、一日で同じテストを2回受けさせられたりしました。

それが、一週間の間に複数回あるにもかかわらず、テスト結果は特にフィードバックされないので、ほとんど意味がありません。しかも、ちゃんとやれば午前中で終わるテストたちなのに、なぜか引き延ばして午後まで時間を無理やり使おうとします。なので、とても時間がもったいなく感じました。

ただし、これがケニアのスタイル。全てがポレポレなので、誰も時間を気にすることはありません。

自分がどんどんこの環境に慣れていくことが少し怖く感じました。(日本に戻ったら会社で働けなくなりそう…笑)

いろいろと衝撃だった学校事情

他にも細かいことを挙げれば色々あります。例えば、、、

  • 教室の電気は豆電球しかない…とか、
  • 教室の中のプロジェクターの上に蜂の巣がある…とか
  • しょっちゅう先生が電話するのでその度に授業が中断する…とか
  • 先生は筆記用具を持ち運ばず、必要なときは生徒から借りる…とか

日本では絶対に起きないようなことが沢山起きるので、いろんな衝撃があり、とても面白かったです…(笑)

ただ、もちろん良い面もたくさんあります。先生がめちゃくちゃ気さくだったり、最終日にはパーティを開いてくれてみんなでケーキやジュースを楽しんだり、事務職の方がミルクティーを配ってくれたり…。

テキトーなところもありますが、ケニア人は面白くて気さくな人が多いです。

アナトリアアカデミー_飾りつけ
パーティでは飾りつけもしてくれました。

今回は外国人比率の多い私立の学校でしたが、他の公立学校でもこんな感じなのかな~と思うと興味が出てきました。同期には教員として派遣されるメンバーもいるので、他の学校もいつか見に行ってみたいです。

スワヒリ語も自力で引き続き頑張ります!!!

anatoriaacademy_yard
学校の庭

では、Kwa heri!!!

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Posted by Terabow42