JICA海外協力隊員のケニア引越奮闘記。ついにカプサベットへ正式赴任!
<ケニア生活46日目>
Chamgei!
こんにちは、てらぼー(@terabow42)です!
ついに1か月のナイロビでの生活を終え、任地のナンディカウンティ・カプサベット(Kapsabet)へ引っ越してきました!
ナイロビは生活インフラに問題はないし、食べたいものは手に入るし、どこでもタクシーを呼べるし、何不自由ない生活を送ることができました。これからは田舎に住むので、ちゃんとやっていけるのかとても不安…。
先日、4日間だけカプサベットへは訪れたことがありますが、それでも分からないことだらけ…。
▽カプサベットの様子はこちらから▽
そんな中で何とか、住居を契約し、家具などを搬入しました。ケニアの田舎町への引っ越し奮闘記をぜひご覧ください…(笑)
ナイロビからカプサベットへ移動
私が赴任するカプサベットはケニア西部の小さな町。ナイロビからは車で6時間ほどの場所にあります。
1か月間共に過ごした同期たちと別れを告げ、それぞれが任地に旅立っていきました。現地への行き方は場所によって様々。飛行機で行く隊員もいましたが、私はキスム方面へ行く隊員とともにバンに乗ってナイロビを出発しました。
フィールドトリップの時は、Easy Coachという長距離バスで行きましたが、今回は荷物が多いこともあり、送迎車での移動。途中で乗り降りもできるため、降車してリフトバレーを眺めることもできました!!
めちゃくちゃ綺麗で、ザ・アフリカって感じの景色です。
道中では、シマウマやサルなどの野生動物が普通に道路を横切ったりしています!
ずっと広大な大地や自然が広がっており、最高でした!!
ただ、車の乗り心地は最悪の一言。道はガタガタだし、ケニアの道路はスピードを出しすぎないように一定間隔でスピードバンプがあるので、非常に揺れます。
そのうえ、車のサスペンションは固くて、体への衝撃がかなり大きかったです。途中ナクルで一度休憩し、ナーバスになりながらもなんとか配属先に到着することができました。
早速、入居!と行きたいところでしたが…
住居の契約方法は国によって異なりますが、ケニアの隊員は家の候補を回り、自分自身で契約をする必要があります。
住居はJICAのセキュリティ基準を満たしていることが前提。私の家は、寝室にグリルドア(鉄格子の扉)を設置することを条件に入居が許可されました。
幸い、家の大家さんがナイロビに住んでいたため、ナイロビ滞在中に家を契約。グリルドアが設置されないと住み始められないため、なんとか入居までに工事を終えるようお願いしました。
しかし!!
ここはケニア。行ってみると、予想通りというかなんというかグリルドアは設置されていませんでした。
仕方がないので、その日は市内のホテルに自腹(一泊KES1,000)で一泊する羽目になりました…(笑)
※KES1(ケニアシリング)≒\1(円)
他にも家を契約する中で日本ではありえない苦労話が…。
例えば、、、
- 大家さんが、電話でしかやり取りしてくれない。
(ケニア人はなぜかチャットやメールをしたがらず、どんなにしょうもない用事でも電話を使いたがる) - 大家さんが、領収書などをメールで送ってくれない。
(必要があるときはわざわざ手渡ししに来る) - 会う約束しても、基本時間通りに来ない。
(だいたい2時間後)
etc…
拙い英語でやり取りするだけでも大変なのに、色々な制約があり結構大変でした…(笑)
まだまだトラブルは終わらない…
なんとか次の日に工事が完了し、グリルドアは設置されていました。(工事費・材料費含めKES20,000)
しかし、入居はできても、苦労は続きます。
日本の賃貸とは違って、住居内は前居住者が退去した状態のまま…。おそらくクリーニングはされていないし、グリルドアの工事はされっぱなしだったので、床は埃とゴミだらけでした。
キャビネットには蜘蛛の巣があったり、床には足跡がベッタリついていたりして、何とか住める状態に直さなければなりませんでした。
また、設備にも問題が…。
・シャワーから温水がでない
・部屋の電気がつかない(5か所中3か所)
入居日初日だけは何とか冷たいシャワーと懐中電灯でやり過ごしました。
「次の日には修理する」と言われたので、専門業者が来るのかと思い、家で待っていたところ…。なぜか来たのはアパートのアスカリ(門番)たった一人…。
なんと、彼が修理し始めました…!!!
私が掃除用に購入したバケツを勝手に踏み台にして、ドライバーでガチャガチャと電気の配線やシャワーヘッドを取り外し始めたので、いろんな物が壊れないかとても不安になりました。
しかし、ちゃんと直りました!!
日本で何か不具合があれば、特に何も考えず専門業者を呼んでしまう我々と違い、ケニア人は何でもとりあえず自分で原因究明して修理しようと試みます。
(そもそも来る前に直しておいてほしいところですが…、)この姿勢だけは見習いたいな~と思ったのでした…。
そんなこんなで何とか新生活がスタート。家は街から約3km。周りにはスーパーマーケットすらありません。
なのに、近所にはモスク・チャーチ・パリピ住人と騒音の元が3拍子揃っており、とても賑やかです。夜明け前(朝5時くらい)からモスクよりお祈りが聞こえてきたり、日曜の朝から教会の合唱が聞こえてきます。隣の家では朝から深夜まで大きな音楽をかけており、ひたすらパーティみたいなことをしてるっぽい。
しかも隣の家の屋根はトタンなので、スコールが降ると電話ができなくなるくらいうるさくなります。先日は、初の停電(1時間半くらい)も経験し、なかなかケニアの洗礼を浴びています。
ただ、私の家はマシなほう…。乾燥地帯では蛇口から水が出なかったり、田舎の地域では水洗トイレを使えなかったり、暑い都市では家の中が虫だらけだったりと、同期からはいろんな苦労話が聞こえてきます。
なかなか大変ですが、逆に刺激的で面白いです。今はこんな感じですが、すぐに慣れてしまうんだろうな~。
まだ購入した家具を搬入できていないので、家が完成したらまた記事を書こうと思います。
では、Kwa heri!!!
▽次回の記事はこちらから▽
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