ベルリンに残る冷戦遺構と戦争の傷跡を巡る

こんにちは!てらぼーです。
ポルトガルから始まったヨーロッパ旅も、スペイン・フランス・モナコ・イギリスと来て、ついに6か国目のドイツへとやってきました!
▽イギリスの記事はこちらから▽
ドイツはずっと行ってみたかった場所の一つ。ついにその地へと足を踏み入れることができました。ベルリンの街並みをぜひお楽しみください。

ベルリンまで
名残惜しくもロンドンを離れ、ドイツの首都ベルリン(Berlin)に向かいます。今回はロンドン市内のロンドン・シティ空港(London City Airport)を利用しました。郊外の空港とは違いめちゃくちゃアクセスが良く、地下鉄ですぐ着きました。

ブリティッシュエアウェイズ(British Airways)で約2時間のフライトでした。到着したのはベルリン・ブランデンブルク国際空港(Flughafen Berlin Brandenburg)。
そこからは空港で列車の切符を買い、一時間ほどで中心街に到着しました。ベルリンの列車には1回券や1日券もあるのですが、区間ごと値段が異なるという初心者には少し難しいシステム。しかもチケットが間違っているところを車掌に見つかると高額な罰金が科されるようです。

ベルリンでは安ホテルを予約していたのですが、周囲に飲食店が少なく、明らかに治安が悪かったのでベルリンの宿選びは少し慎重になったほうがいいかもです。
到着したころにはすでに日が落ちており、かなりの寒さでした。この旅で初めて雪を見ることになり、だいぶ東に来てしまったのだ…と少し感慨深くもなりました。

ベルリンの戦争遺構
ベルリンに来たかった理由、それはベルリンの壁を見たかったからです。近代史に興味がある私にとって、この冷戦遺構はずっと訪れたかった場所でした。

実際に見てみると、こんな壁がベルリンという大都市を分割していた事実があったことが全く信じられませんでした。
今では、世界中のアーティストによってユニークな壁画が描かれ、イースト サイド ギャラリー(East Side Gallery)として人気の観光地になっています。

当時壁を渡ろうとして射殺された方の遺影や、ベルリンの壁崩壊時に壊されたのか鉄筋がむき出しになっている箇所もあり、生々しい部分もありました。
なかには平和について考えさせられる絵や、日本をモチーフに描かれたデザインもあり、歩いているだけでとても興味深かったです。もっとも有名な、当時のソ連と東ドイツのリーダーがキスする壁画を見ることもできました。

ベルリンには当時の検問所もそのままの姿で残っています。有名なのがチェックポイント・チャーリー(Checkpoint Charlie)です。東ベルリンと西ベルリンの境界として冷戦下の象徴となっていました。
今では周辺に飲食店やお土産が立ち並び、この場所だけ異様な雰囲気が漂っていました。近くには博物館もあり、冷戦下の歴史を学ぶこともできます。

時代は少しさかのぼりますが、第2次世界大戦で被害を受けたカイザー・ヴィルヘルム記念教会(Kaiser-Wilhelm-Gedächtniskirche)を見ることもできました。
もともとは豪華な教会でしたが、ベルリン大空襲の被害を受け、戦争の悲惨さを生々しく伝えています。ベルリンの中心街で高層ビルの中にたたずむこの教会は、ここだけ時が止まったようでした。

そして忘れてはならないのが、ナチスによるユダヤ人虐殺の歴史です。ベルリン市内にはジェノサイドで亡くなったユダヤ人のための慰霊碑がブランデンブルク門の近くにあります。
ドイツではナチスの残虐な歴史を、過去の教訓として学ぼうとする教育方針がとられているようです。イスラエルが話題となり、世界中が保護主義に向かう今だからこそ考えさせられるものがありました。

ベルリンの観光地
もちろん楽しい場所にも行ってきました!やはり一番人が多かったのはベルリンの象徴として知られるブランデンブルク門(Brandenburger Tor)。

中心街はベルリンテレビ塔(Berliner Fernsehturm)や赤の市庁舎(Rotes Rathaus)、聖マリア教会(St. Marienkirche)など見どころ満載です。
時間の都合上外から見ただけでしたが、どの建物もスタイリッシュでかっこよく、歩いていてとても楽しい場所でした!

観光地の中で、唯一チケットを購入して入場したのがシャルロッテンブルク宮殿(Schloss Charlottenburg)です。プロイセン王国の宮殿で、豪華絢爛な雰囲気が印象的でした。
宮殿内は相当な広さで建物の展示物をすべて見るだけでも数時間かかるのに、庭園はさらに大きく、全部見ようとすると丸一日かかる場所でした。

内部の装飾も見事な華やかさで、仕事で使う部屋から、この部屋必要?みたいなユニークな部屋まで見れて、なかなか面白かったです。
ヨーロッパらしい豪華な宮殿を見るにはとてもおすすめの場所です。入場料は€12でした。

ベルリンで美味しいと思った食事はあまりなかったのですが、一つだけ印象に残っているのはCURRY61というソーセージ屋です。
カリーヴルスト(ソーセージにケチャップとカレーソースをかけたB級グルメ)というドイツのソウルフードを販売している飲食店です。

想像したままの味なのですが、なぜか現地ではめちゃくちゃ人気です。ベルリン市内にいくつかある店舗型のお店で、どのメニューも€5くらいで食べることができます。
個人的に何度も食べたいと思うようなものではありませんでしたが、駅に印象的な広告があったので思わず撮影してしまいました!

このように初めてのベルリンを隅々まで満喫することができました!次回はいよいよ最後の国です!
ではまた!!

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