モロッコ人気の観光地、迷宮都市フェズはどんな街?
<ケニア生活526目>
Chamgei!
こんにちは、てらぼー(@terabow42)です!
任国外旅行でモロッコを訪れた私は、最大都市カサブランカや行政の中心地ラバトを訪れたあと、古都フェズに行ってきました!
▽ラバトの記事はこちらから▽
フェズはモロッコを観光する上で、マラケシュやシャフシャウエンと並ぶ有名都市。カサブランカやラバトも良い街でしたが、フェズはモロッコに来てから初めて訪れる人気観光地でした。モロッコらしい歴史と文化が入り混じったフェズの魅力をぜひご覧ください!
フェズはどんな街?
フェズ(Fez)は、モロッコ王国北部の内陸部に位置する人気観光地です。(日本語ではフェス(Fes)と呼ぶことも。)
モロッコの文化的な首都と呼ばれており、この街が持つ長い歴史や残存する貴重な文化遺産はモロッコ人にとっても特別な意味を持っているようです。国の起源や過去の重要な出来事に密接に結びついているこの街は、現代でも重要な価値を持っています。
こうした背景から、モロッコの観光地としても人気を博しており、外国人のみならずモロッコ人にとっても旅先になっているようです。
そんな前評判を聞いたうえでモロッコに入国した私でしたが、フェズに向かう前に現地のモロッコ人やモロッコ在住の同期隊員から思わぬ噂を聞くことになります。みんなが口を揃えて「フェズの人たちはほんっっっとうにウザいよ!!」というのです(笑)
モロッコが「世界三大ウザい国」にランクインしていることは有名な話ですが、この国にそうしたイメージを植え付けているのは間違いなくフェズだというのです。確かにカサブランカ・ラバトと来て、本当に優しいモロッコ人にしかあったことがなかったので不思議に思ってはいました。そんな噂を抱えながらも、首都ラバトを後にしフェズに向かいました。
ラバトからフェズまではモロッコ国鉄ONCFで約3時間。1等車Dh145(約2,175円)、2等車Dh115(約1,745円)でした。2等車を利用しましたが、席が指定されており十分快適でした。
※DH…モロッコディラハム
やはり人気観光地というだけあってほぼ満席。フェズ駅で降車する人数もかなり多い印象でした。
フェズ駅の駅舎もモロッコらしいオシャレな外観で、めちゃくちゃ大きい…!しかし、そんな感動とは裏腹に私はとてもナーバスになっていました…。
というのも、駅から観光地である旧市街までは約4km。歩いて行ける距離ではないし、公共交通機関もあまりないので、タクシーを使うしかないのです。全国的にぼったくりが多いモロッコのタクシーですが、事前に「フェズのタクシーは特に酷いよ!!」と伺っていました。
この距離であれば、メーターを使えばおそらくDH20くらい。料金の相場を知っていた私は、恐る恐る駅前の赤いタクシーが集まる場所に行きました。
しかし、予想通りというかなんというか、早速ぼったくって来ました。ドライバーに寄りけりですが、大体のドライバーはDh30~45の価格を提示してきます。メーターを使ってくれとお願いするとあちらから断られてしまう始末…。10人くらいに聞きましたが、正しい料金を提示する人は一人もいませんでした。
結局Dh30で妥協し、渋々ぼったくりドライバーにお願いすることにしました。後から分かったことですが、駅やバス停で出待ちしているドライバーは基本ぼったくりが多いです。ぼったくられたくなければ、少し歩いてでも街まで出て流しのタクシーを捕まえるのがオススメです。
また、彼らは基本的に外国人にのみ悪徳料金を提示するそう。それはアラビア語を話せようが、モロッコ在住だろうが同じだそう。もし近くにモロッコ人がいれば助けを求めても良いかもしれません。そのせいか、モロッコ人に呼んでもらった帰りのタクシーはメーターを使ってくれました。
フェズでの街歩き
フェズの旧市街はフェズ・エル・バリ(Fes el Bali)というメディナ全体が世界遺産に登録されており、モロッコらしい装飾と迷宮のように入り組んだ街並みが特徴です。
その複雑さは、旅人の必需品Google mapを駆使しても迷うほど。観光の難易度は非常に高いので、迷いたくない人はコストがかかっても現地ガイドを雇うことをオススメします。(現地の宿などでもそうしたサービスを紹介していました。)
自分のペースで観光したかった私は、早速一人であてもなく歩くことにしました。しかし、ここで「フェズの人はウザい」という言葉の本当の意味を知ることになります。
迷宮内に入ると、早速モロッコ人たちが「どこに行くんだ??」としつこく聞いてきます。驚くのはそのしつこさ。「目的地はない」とか「ガイドは要らない」と言っても、勝手に自分の前を歩いて先導し出すのです。
しかも、頼んでもないガイドは(勝手にその人が誘導した)目的地に着くとお金をせびってくる始末。しかも彼らは、数百m置きに道で待ち伏せしているので、その度に勧誘されるのです。
観光地に行くことより街並みを自由に歩き回ることが好きな私にとって、ガイドは邪魔そのもの。正直、この時点であまりこの街が好きではなくなっていました…。
何とか自力でメインストリートであるタラア・ケビーラ通り(Tala’a Kebira)まで出ることに成功し、最も有名な城門ブー・ジュルード門(Bab Bou Jeloud)に辿り着きました。ここまでくれば、迷子の心配はなくなります。
この城門を出発点として、観光地が点在している主要ストリートが始まります。
この長い通りに沿って、ブー・イナニア・マドラサ(Madrasa Bou Inania)という神学校やカラウィーン・モスク(Qarawiyin Mosque)などの主要観光地が存在しています。
タラア・ケビーラ通りはモロッコらしい装飾の雑貨や小物に加え、揚げ物やスイーツなどのB級グルメを食べ歩きできるのが特徴です。
歴史を感じる建物や道は、モロッコの中でもフェズでしか感じることができない独特の雰囲気がありました。
一言で迷宮と言っても、現地人しか通らないようなかなり細くて民家があるようなローカルな道から、お土産屋で賑わう混雑した道、川が通っている誰もいない道など、それぞれに違った魅力があって面白かったです。
道が複雑なのは間違いないのですが、一人で歩いていても人の流れや高い建物などで大体の方向は読めたので、そこまで迷子の心配はしなくてもいいのかなという感想でした。
モロッコには猫がかなり多いのですが、フェズは特に多い感じがしました。よそ見していると踏んでしまうくらい多いです(笑)
可愛いくて癒されるのでついつい写真を撮りたくなってしまうのですが、その反面引っかかれたりすると致死率99%の狂犬病になるリスクもあるので触ったりするのは注意が必要です。
フェズは特定の場所を見に行くというより、街歩きをしながら雰囲気を楽しむ場所なので、自分の旅のスタイルともマッチしていて楽しかったです!訪れた5月は過ごしやすい気候で、気持ちよく観光することができました。
勝手に街案内する人だけが残念なポイントでした…。
モロッコの民宿リヤドが美しすぎた
観光でウザい街案内に辟易していた私にとって、フェズでのハイライトは宿泊した宿でした。宿泊したのはRiad Hayat Fes。個室のバスルーム付きツインルームが1泊€17と格安で、アクセスも良さそうだったのであまり考えずに予約しました。
そもそもリヤド(Ryad)というのは、アラビア語で"庭"を意味するモロッコ伝統家屋の事を指します。近年では、こうした古い住居を旅行者向けの宿泊施設として利用しているケースが多いようです。
安いということもありあまり期待せずにチェックインしましたが、この宿があまりにも美しく素晴らしいところでした。まず案内されたロビーは、モロッコ風のタイルや家具が並んでおり、エキゾチックな雰囲気でした。
スタッフの方もとても親切で、流暢な英語でホテルの説明をしてくれます。地上階にはレストランも併設されていました。
個室も色鮮やかな装飾がとても綺麗でした。壁が薄いので音だけが気になりましたが、非常に清潔かつ空調設備もあり、過ごしやすかったです。
宿には広い屋上もあり、くつろげるスペースがありました。ここからはフェズの街を一望できるチルい空間が広がっていました。
モロッコらしい雰囲気や異空間を感じたい人にとってはぜひおススメしたいです!
フェズでしか感じることのできない独特な迷宮の雰囲気は、モロッコを感じたい私にとってはとても興味深い街でした。個人的にはこの街はもう行かなくていいかな~という感じですが、良い思い出になりました!!
では、Kwa heri!!!
▽次回の記事はこちらから▽
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