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神の国マラケシュが世界中を魅了する理由とは

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<ケニア生活536目>
Chamgei!
こんにちは、てらぼー(@terabow42)です!

てらぼーの旅ブログ

任国外旅行でモロッコに来た私は、主要都市を周遊したのち、ついに国内有数の観光地マラケシュにやってきました!

▽直前に訪れたタンジェの記事はこちらから▽

ベルベル語で“神の国"を表すマラケシュは、その歴史的背景や神秘的な雰囲気からモロッコ人にとっても特別な街の1つ。私にとっても、ずっと訪れたいと思っていた場所でした。マラケシュの魅力をぜひご覧ください!

マラケシュへの行き方

マラケシュ(arrakech)は、モロッコ中央部の内陸に位置する国内第4の都市です。真っ赤に染まる街の風景と歴史ある街並みは、長年にわたり世界中の人々を魅了し続けてきました。

そのマラケシュは事前に訪れていた北部の街タンジェからは別方向。私はこの長距離区間を、“モロッコの新幹線"と呼ばれる鉄道「AL BORAQ」を使って移動しました。

この列車は2018年にカサブランカ-タンジェ間で開通した、最高時速321km/hを誇る高速鉄道です。国鉄ONCFによって運航されています。

モロッコの新幹線AL BORAQ

私はこの列車に乗るため、まずタンジェの駅Tanger Villeに向かいました。中心街からは少し離れた場所にある立派な建物がその駅です。

マンションなどの高層ビルが立ち並ぶ中にあり、アフリカとは思えないほどの超近代的なガラス張りの建物でした。

タンジェの駅Tanger Ville

駅内にはスターバックスやマクドナルドなど多くの飲食店に加え、ブランド服店やコンビニなどもありました。

普通列車も運航していて、新幹線アルボラクの待合室は別のところに用意されていました。オンラインで事前購入していた切符の画面を見せると、部屋の中に案内されます。発車時刻30分前にはすでに多くの人が待っていました。

タンジェのONCFの駅構内

時間の10分前くらいになると、一斉に待合室からホームに移動するよう促されます。一等車と二等車がありましたが、二等車でも快適な座席でした。

カサブランカまでは1等車Dh365(約5,500円)・2等車Dh245(約3,700円)と普通車の倍ほどの値段です。ただ普通車で5時間以上かかる旅程が、約2時間になると思うと乗る価値は大いにありました。*Dh…モロッコディラハム

タンジェの駅のホーム

ただ、この快適な列車も現時点ではカサブランカまでしか行ってくれません。マラケシュまでの延伸計画はあるようですが、それまでは乗り換えて普通列車で行くしかないようです。

カサブランカのCASA BOYAGEURS駅で今旅初めての乗り換えを経験し、マラケシュ行の列車を待ちました。

CASA BOYAGEURSのプラットホーム

しかし、このマラケシュ行の普通列車がモロッコで初めて味わう試練でした。安易に2等車を選んだのですが、この電車の車両では、横並び4席が向かい合う形の8席が1室ごとに分かれていて、これまでの列車と違って中々の狭さ。人気のマラケシュ行きなだけあって、ほぼ満席でした。

しかも、冷房が壊れているからなのか中はめちゃくちゃ暑い!サハラ砂漠に近い都市に向かうので、そもそもの気温が高いのに、人の多さも相まって中々の地獄でした(笑)

マラケシュのONCF駅

約2時間半の行程で1等車Dh180(約2,700円)・2等車Dh145(約2,200円)。一等車を見ていないので何とも言えませんが、車内の快適さを考えると2等車を避ける方が得策かもしれません。

幸いにも小型扇風機を持っていた私は、何とかそれを使って長い移動を終えました。マラケシュはこれまで訪れた都市とは違って、5月でも35度近い暑さでした。

マラケシュの駅の内部

タンジェで仲良くなったモロッコ人にマラケシュの友達を紹介してもらっていた私は、駅で彼と合流。なんと車で私を迎えに来てくれて、この後街中を案内してくれました!なんとこの方は、日本語ペラペラでアニメが大好きな親日家でした。

マラケシュは街中が赤く染まっていて、最もモロッコらしい都市。彼はモロッコでマラケシュが一番好きだと言っていました。

マラケシュの赤い街の様子

一通りドライブした後、予約していた宿へ。宿泊したのはPeace Hotelというメディナ(旧市街)の中にあるホテル。ダブルルームが朝食付きで2泊€44(ユーロ)でした。

ホテルの案内人は日本人以上に日本のアニメや音楽が大好きな方でした。施設自体は古かったですが、スタッフも親切だし、立地も素晴らしかったです!

マラケシュで宿泊したホテル周辺の街並み

マラケシュの観光地

人気観光地であるこの街は、一日では行ききれないほどの見どころがありました。まず訪れたのはバヒア宮殿(Bahia Palace)

バヒア宮殿の建築

入場料はDh70(約1,050円)。見るべきものがかなりたくさんあるので、少なくとも1時間ほどの所要時間はかかります。

広大な敷地に、モロッコの文化をこれでもかというほど詰め込んだ美しい建物がありまあす。複雑な彫刻や色鮮やかなタイルが散りばめられた建築は一見の価値があります。

Bahia Placeのタイル

園内にはいくつもの部屋があり、それぞれに貴重な展示物があり、荘厳な模様が施されています。

宮殿内には緑豊かな庭園もあり、その回廊すら色鮮やかなタイルで埋め尽くされていました。

バヒア宮殿の庭園

続いて訪れたのは、サアード朝の墳墓群(Tombeaux Saadiens)です。その名の通り、広い敷地内にサアード朝の王族のお墓がいくつも建てられています。

外の庭園内を歩くだけでも美しい建築物やタイルを見ることができ、モロッコの文化を感じることができます。

Tombeaux Saadiensのタイル

しかし、最も見るべき場所は建物の一つの内部にあるスルタンの墓です。床や壁の細部まで美しく彩られていて、独特な雰囲気があります。

建物への通路が1人通れるくらいの狭さなので、これを見るために行列ができています。ただ、ここに来たからにはそれでも見ておくべき建築だと思います。

サアード朝の墳墓群

そして、マラケシュで最も有名な場所と言えばフナ広場(Jemaa el-Fnaa)でしょう。この街の中心的役割を果たしており、多くの人で賑わっています。

ここでは飲食の屋台や大道芸人などが商売をしていました。広場からはいくつもの細い通りが全方位に伸びており、それぞれにスーク(市場)が広がっています。

フナ広場の様子

スークは迷路のように連なっていて、歩いているだけで楽しい場所です。これまで行ったどの都市よりも、お土産品が充実しています。

雑貨屋に加え、レストランやカフェなども充実していて、全く飽きない空間がありました。

フナ広場周辺のスーク

フナ広場からほど近い場所には、この街の象徴クトゥビアの塔(Jāmi’ al-Kutubīya)があります。この街最大のモスクであり、世界三大ミナレットの1つとして佇んでいます。

イスラム教徒以外が中に入ることはできませんが、外から見るだけでもその壮大な塔に感動すること間違いありません。

フナ広場周辺のクトゥビアの塔

この街は夜になるともう一つの顔をのぞかせます。ミナレットや売り物のランプがライトアップし、光が灯る夜のフナ広場には幻想的な空間があります。

そのため、涼しくなった遅い時間帯こそ観光客で賑わっていて、モロッコらしい景観を楽しむことができます。

マラケシュの夜のフナ広場の様子

現地の生活を体験

モロッコには都市ごとにご当地料理があり、ここマラケシュではタンジーヤ(Tanjiya)という肉の煮込み料理が有名です。壺に肉とスパイスを詰め、公衆浴場の火の近くに置いて煮込むのが伝統的なのだとか…。

Chez Lamine Hadj Mustapha Jemaa El Fnaのタンジーヤ

そんなタンジーヤで最も有名なレストランが、フナ広場近くにあるChez Lamine Hadj Mustapha Jemaa El Fnaという店。欧州リーグの有名サッカー選手が訪れるほどの人気店で、地元の人もこの店を勧めてきました。

お肉は非常に柔らかく、味が内部まで染みていて非常に美味しかったです。お値段はDh80(約1,200円)とモロッコにしてはお高めですが、店員さんたちもフレンドリーで敷居もあまり高くないので、とてもオススメです!

Chez Lamine Hadj Mustapha Jemaa El Fnaの入口

また、先述した友人におススメのルーフトップのカフェを教えてもらいました。マラケシュの迷路のような街並みを、高いビルの上から眺めるのも風情のある楽しみ方なのだとか。

その名もSHTATTOというお店。お酒が飲めないイスラム教徒の間では、こうした屋上の席でお茶を飲むのが人気のようです。

ルーフトップカフェSHTATTOの屋上

席からはクトゥビアの塔をはじめとするマラケシュの街並みを一望できます。真っ赤に染まるメディナはとても綺麗でした。

メニューには、モロッコ伝統のミントティーやアラビックコーヒーなどが揃っていました。店員さんもとても親切だし、風も気持ちよくてとってもチルイ空間でした!

ルーフトップカフェSHTATTOの屋上から見える景色

そして、なんとハマム(Hammam)にも挑戦しました!ハマムは主にイスラム地域に広がる伝統的なスパで、蒸気サウナやマッサージなどのサービスを一度に受けることができます。(YouTubeなどで調べると面白い映像が観れるので、ぜひ調べてみてくださいw)

私が訪れたのはスーク内にあるHammam Mille et une Nuits Spaというお店。ハマムとマッサージがセットになった90分Dh330(約5,000円)のコースを選択しました。ハマムは時間帯によってコースや男女が分かれているので、事前予約が必須です。

Hammam Mille et une Nuits Spaの入口

予約時間になるとまずは、浴場でスチームサウナと手動のお湯浴び(?)を受けます。お風呂に入るのと同じ種類の気持ちよさを感じることができ、ケニアでシャワーのみ生活をしている私の温泉欲を少しだけ満たすことができました!

その後、涼しい部屋のベッドでくつろぎながら冷たい水とミントティーをいただきます。しばらくゆっくりしたら、その後は全身マッサージを受けました。終わった後は体がポカポカになり長旅の疲れを癒すことができました。施設内はオシャレで清潔だし、スタッフの方もとても親切で、最高の体験ができました!

マラケシュのハマムの内部

マラケシュでは、モロッコの文化を存分に味わうことができました!ご飯も美味しいし、アクティビティも充実していて、まさに観光地として最適の街です。またいつか訪れたいです!!

マラケシュのフナ広場の様子

では、Kwa heri!!!

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