モロッコの首都ラバトは評判と違い、魅力がたくさんある街だった!
<ケニア生活522目>
Chamgei!
こんにちは、てらぼー(@terabow42)です!
任国外旅行でモロッコ王国を訪れた私は、最大都市カサブランカを訪れたあと、首都ラバトへやってきました!
▽カサブランカの記事はこちらから▽
ラバトは首都であるにも関わらず、モロッコの主要観光地を調べると必ずと言ってよいほどモデルコースから外される都市です。それだけモロッコに魅力的な街が多いことの裏返しでもありますが、そんな私もそうした事前情報に影響を受けてしまい、正直あまり期待はせずに来ました。
JICA海外協力隊の同期が活動されている場所だったという理由だけで行先に選びましたが、そんな評価や想像に反して、沢山の魅力や観光地が存在しているところでした!今回はそんな素晴らしい街の魅力を伝えていきたいと思います。
ラバトはどんな街?
ラバト(Rabat)は、政府行政機関が集まるモロッコの首都です。規模としても国内5番目の都市として栄えています。
最大都市カサブランカからは国鉄ONCFで約1時間。1時間に1本ほどの頻度で運航しており、一等車70Dh(約1,050円)/2等車Dh40(約600円)で行くことができます。
チケットはオンラインサイトまたは駅で購入することができますが、オンラインだと手数料がかかるためモロッコ人は駅で購入する人が大多数。駅ではかなりの行列ができていることが多いです。そのため、理由がなければオンラインでの購入がオススメです。
主要駅は「Rabat Ville駅」と「Rabat Agdal駅」の2つで、観光目的であれば徒歩圏内にいくつかの名所があるVille駅の方が便利です。駅にはタクシー(ラバトのタクシーは青)乗り場やトラム(路面電車)が出ているので、アクセスも非常に良いです。
駅はものすごく立派だし、街もカサブランカ並みに栄えていて、周りには国会議事堂などもありました。
ただ、ある観光地にタクシーに行こうとしたら、めちゃくちゃぼったくられそうになりました。モロッコでは感覚的にDh20(約150円)/3kmくらいでタクシーに乗れるのですが、おそらく半分くらいの人はメーターを使ってくれません。
特に駅やホテルなどで出待ちしているタクシードライバーは乗る前に正規料金の倍くらいの値段を提示してきます。基本、口頭で料金を交渉してくる人はぼったくりだと思った方がいいです。
モロッコにも配車アプリはあるのですが、実感としてほとんど機能していません。ドライバーは基本嫌がるし、提示されている料金で行ってくれない人がほとんど。メーターを細工するような人は基本いないので、絶対に騙されたくなければ流しのタクシーを拾ったうえで、メーターを必ず使ってもらうことが必要です。
これはどの都市でも当てはまることであり、タクシーに乗る度に半分の確率でイライラすることになります。個人的にはこれがモロッコ唯一の汚点だと思っています。(親切にしてくれたモロッコ人たちも、「タクシードライバーだけはこの国の恥だ」と言っていましたw)
ラバトでの街歩き
マラケシュやシャフシャウエンなどの超有名観光地に対して、ラバトはあまり人気都市ではありません。実際、モロッコに来た旅人の多くはラバトをスルーしていくようです。しかし、モロッコに来てこの街を見ないのはあまりにももったいないと感じました。
主要な観光地を全て巡るには一日では足りません。そもそもラバトは街自体が世界遺産に登録されており、歩いているだけで楽しめます。
まず最初に訪れたのは、シェッラ(Chella)というローマ遺跡です。入場料は外国人がDh70(約1,050円)で、別料金で音声ガイドやツアーガイドを付けることも可能です。入口のところにチケット売り場があります。
Rabat Ville駅からは2kmほどありますが、ぼったくりのタクシードライバーしか見つからなかったので歩いていきました。行ってみると想像以上に広くて立派な遺跡でした!
博物館的な役割よりは、市民がゆっくりする憩いの場という感じでした。ローマ時代を感じさせる遺跡とモロッコらしい落ち着いた砂漠の景色が広がっていて、とてもリラックスできるところでした。
遺跡だけでなくカフェやお土産ショップなどもあり、時間を気にせずに楽しめるので個人的にとても気に入りました。夜にはライトアップした光景も見れるそうです。
広い庭園もありました。いろんな種類の植物があり、そのうちの一つに日本を感じさせる竹林も!モロッコには至る所にこうした落ち着いた庭園があり、現地の方がゆっくり散歩している姿をよく目にします。
公園内は広いので全て見るには1~2時間はかかりますが、5月のラバトはかなり天気が良く涼しいのでとても気持ち良かったです。
雰囲気をゆっくり楽しむ場所なので、個人的にはガイドを付けずに自分のペースで見る方法をオススメします。
遺跡を後にした私はその日の仕事を終えた同期隊員と合流し、他の観光地も案内してもらいました。まず訪れたのは、海沿いにあるウダヤ(Kasbah of the Udayas)という要塞跡です。
ここはラバトで最も人気のあるスポットで、ビーチや展望台で景色を楽しんだり、メディナやカフェで買い物をすることもできます。
城塞のビュースポットからはラバトを一望することができます。水はそんなにきれいではないらしいですが、ビーチで楽しんでいる人もいました。
展望台ではたくさんのモロッコ人カップルが景色を見ながらイチャイチャしていました。モロッコ人のイスラム教への信仰の緩さに驚いたと同時に、規律に縛られずに自由に生きている若者を見てホッコリしました(笑)
ウダヤの街並みは、どこを見ても真っ白の壁でとても美しかったです。お土産屋やローカルフード屋台もたくさんありました。これらは今でも民家として人が住んでいるらしいです。
広い庭園や工芸品の博物館もありました。外国人観光客も結構多く、賑わっていました。
ラバトのメディナ(市場)はウダヤから徒歩圏内の距離にあります。他の都市のメディナとは大分雰囲気が異なり、クリーンで落ち着いた印象を受けました。
モロッコ特有の模様の小物やバッグ、民族衣装などが売られていました。どれも魅力的なものばかりで、見ているだけで楽しかったです!
続いて訪れたのは、ハッサン塔(Tour Hassan)という遺跡。未完成のミナレットだそうで、作りかけの柱と壁が残されています。
高さは44mあり、敷地もかなり広いかったです。夜はライトアップされていてとても綺麗でした。
ハッサン塔の隣にはムハンマド5世の霊廟があります。豪華な建築とモロッコらしい美しいタイルが張り巡らされていました。中にも無料で入ることができます。
入り口や建物内部の至る所に衛兵が立っていますが、特徴的な服装をしていることから多くの人が一緒に写真を撮っていました。意外にも気軽に応じてくれます。
内部ではコーランの読者が朗読していました。王族の霊廟というだけあって、豪華な装飾はとても美しかったです。
モロッコの食生活
普段、世界最悪の食文化を持つケニアに住んでいる私にとって、モロッコの食生活はとても素晴らしいものでした。街中の屋台は、どれを食べても当然のように美味しいし、種類が豊富なのです。しかも、物価もそこまで高くありません。
同期隊員にいろんなおススメの場所に連れて行っていただき、モロッコ料理を堪能しました。こちらはエスカルゴ。とても出汁が出ていて美味しかったです!
モロッコ人は日本と同様に海鮮料理や生魚を食べる文化があるので、モロッコ料理は日本人の口に合うのかもしれません。
屋台では揚げ物も多く売られています。種類もかなり豊富で、アジやポテトやドーナツに加えスイーツもたくさんの種類がありました。どれもケニアでは絶対に食べれないレベルの美味しさで、かつ安い!
食べ物に困らないであろうモロッコ隊員が本当に羨ましくなりました(笑)
モロッコ料理店では、有名なタジン鍋とクスクスをいただきました。初めて食べましたが、お肉も柔らかいし味付けも素晴らしくて、モロッコ料理が大好きになりました!
同期隊員が案内してくれたおかげもあり、首都ラバトを存分に堪能することができました!クリーンで落ち着いた街で比較的英語も通じやすいので、旅行初心者にこそオススメしたいです。
次回以降もモロッコで訪れた街を紹介していきますので、ぜひご覧ください!
では、Kwa heri!!!
▽次回の記事はこちらから▽
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