ワルシャワでショパンの足跡を辿る

こんにちは!てらぼーです。
ポルトガルを出発してから続けてきたヨーロッパの旅もついに最終回。帰国便を予約している街ポーランドのワルシャワへやってきました。
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小さいころにピアノを習っていた私にとって、ショパンはとても偉大な存在。彼のゆかりの地に来ることをとても楽しみにしていました。美しいワルシャワの景色をぜひお楽しみください!

ワルシャワまで
ポーランドの古都クラコフ(Krakow)に滞在していた私は、ワルシャワまでDeutsche Bahnという鉄道を利用しました。約2時間半ほど乗車すると、ワルシャワ中央駅(Warszawa Centralna)に到着。降車の音楽がショパンの夜想曲でとても素敵でした!

ワルシャワの駅を出るといきなり物騒な建物が見えてきます。その名も文化科学宮殿(Pałac Kultury i Nauki)。ソ連からポーランドに贈り物として建造された、かなり存在感がある高層ビルです。
スターリン様式のこの建物は、今でも企業オフィスなどが入っていますが、実際のところポーランド市民にはあまり好かれていないのだとか。贈り物といってもありがた迷惑な存在のようです(笑)

街はかなり洗練されている印象で、古い街並みが残るクラコフとは大きく違っていました。地下鉄や路面電車も充実していて、経済の中心地であることが垣間見えました。
広い街ではありますが、観光名所はある程度まとまっているので観光はとてもしやすかったです。ところどころにショパンの足跡を感じられる場所がありました。

ワルシャワのショパン巡り
ワルシャワで最も楽しみにしていた場所は、フレデリック・ショパン博物館(Muzeum Fryderyka Chopina w Warszawie)です。

入場チケット(35PLN≒\1,500)を博物館下の売店で購入してから博物館に入場。ショパンゆかりの展示物があり、ファンにとっては大興奮の場所でした。
内部はそこまで充実した展示物があるわけではありませが、小さいコンサートホールがあったり、ショパンが作曲したすべての曲の背景を音源を聞きながら学べるモニターがあったりと、好きな人にとっては長時間楽しめるコンテンツとなっていました。

最大の見どころはショパンが短い人生の最後に弾いていたとされるピアノ。激動の時代の中で彼が残した名曲たちがこのピアノによって生まれたと思うと感慨深いものがありました。
彼の直筆の手紙や私物なども展示されているほか、彼が生き抜いた当時のポーランドの時代背景の説明もあり、あまり詳しくない人でも学べる博物館だと感じました。

ショパンの関係するもう一つの名所が聖十字架教会(Bazylika Świętego Krzyża)です。18世紀に建てられた由緒ある教会で、その美しさは洗練された街並みの中でも一際目を惹きます。
内部の装飾も見事な美しさでした。滞在中の日曜日には多くの方が訪れていて、ミサの様子を見ることもできました。

ここにはショパンをはじめ、ポーランドの名だたる人々の心臓が安置されています。この日も多くのショパン愛好家が訪れていました。

ワルシャワの南側にあるワジェンキ公園(Łazienki Królewskie)では巨大なショパン像(Pomnik Fryderyka Chopina)を見ることもできます。
夏には屋外でピアノコンサートが開催されるのだとか…。残念ながら真冬の訪問となったので、いつかまた夏に訪れたいです!

ワジェンキ公園自体もとても広大で美しい場所でした。特に湖畔に浮かぶワジェンキ宮殿(Pałac na Wyspie)はずっと見ていられました。
残念ながら当日は休館日でしたが、普段はちょっとした博物館になっていて、内部を見学できたりアートコレクションを見ることもできるそうです。

ワルシャワでは毎晩のように各地でピアノコンサートが開催されており、私もいくつか行ってきました。プロのピアニストによるショパンの名曲を生で聴くことができます。
ショパン・コンサート自体はクラコフでもありましたが、ワルシャワでは開催数がかなり多いので、どのコンサートに行くのかを決めるのも楽しかったです。

私が行ったコンサートはだいたいPLN99≒\4,000くらいで、必ずワインがついてきました。演奏者からかなり近い距離で聴くことができるのもワルシャワならではかもしれません。

観光地以外にもショパンを感じれる場所は街のいたるところにあります。建物の壁画に肖像画が描かれていたり、街のベンチのスピーカーから彼の名曲を流せたり…。
彼の名前は空港の名前(ワルシャワ・フレデリック・ショパン空港)にまでなっていて、本当にポーランドの人々から愛されているのだと感じました。

ワルシャワの観光地
もちろんショパンに全く興味がない人にとっても、ワルシャワは魅力的な場所です。やはりもっとも有名なのはワルシャワ王宮(Zamek Królewski w Warszawie)です。

この美しい宮殿は旧市街の王宮広場に建てられていて、世界遺産にも登録されています。一度は第二次世界大戦で完全に破壊されたものの、今では完全な姿で再建されています。
王宮内の部屋や展示品は想像を絶する豪華さで、当時ヨーロッパでもっとも美しい宮殿と言われていた理由が分かります。チケットには音声ガイドも含まれているので、説明を聞きながら展示を回ることができました。

王宮広場の周りは、美しいポーランドの街並みが広がっています。お土産屋やレストランも充実していて、歩いているだけで楽しいところでした。
屋台やスケートリンクなどもあり現地の人々も子供連れで楽しんでいました。この街並みも先の大戦で破壊され、復元されたもののようです。

旧市街では15~16世紀に建設されたとされるバルバカン(Barbakan Warszawski)もありました。クラコフのものよりも一回り大きく、カッコ良いデザインでした。

ワルシャワ郊外のワルシャワ蜂起博物館(Muzeum Powstania Warszawskiego)にも行けました。ワルシャワ蜂起当時の戦闘機や人々の所持品などが残されているほか、歴史の説明もかなり詳しくされていました。
当時の雰囲気が忠実に再現されていて、近代の歴史が好きな私にとっては、これ以上ないくらい興味を惹く場所でした。

こんな感じでヨーロッパ旅行最後の街ワルシャワを隅々まで楽しむことができました!ポーランド料理も非常に美味しく、人々もとても親切で、最高の思い出ができました。
またいつか戻ってきたいと思います!ではまた!!

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