JICA海外協力隊(ケニア)のコンピュータ技術隊員の職場はホワイト企業!?
<ケニア生活64日目>
Chamgei!!
こんにちは、てらぼー(@terabow42)です!
私は、JICA海外協力隊のコンピュータ技術隊員として無事選考と訓練を終了し、ケニア・カプサベットの上下水道会社ICT部門で働いています。
コンサルティング会社に5年弱勤務していましたが、現在は休職(現職参加)して、アフリカまで来ています。私にとって、海外で働くのは初めての経験。
当初は「語学が通じるのだろうか…」とか「自分の経験は現場で役に立つだろうか…」とかいろいろ心配はありましたが、多くの方の助けもあり、何とか楽しくやれています。
今回は、そんな私が働いている会社を一部ご紹介します。
ケニアの上下水道会社とは?!
私が働く、上下水道会社“Kapsabet Nandi Water and Sanitation Company"(通称“KANAWASCO")はケニア西部のナンディカウンティの郡都カプサベットにあります。
ケニアの上下水道会社は民間で運営されており、協力隊としては珍しく一般企業に派遣されています。(ほとんどの隊員は、学校や自治体に派遣される)
ケニアが国を挙げて給水人口の引き上げを計画していた20年前に日本に無償資金協力の要請があり、JICAと協力して浄水場施設などが作られました。
そのコネクションもあり、私は3代目隊員としてこの会社に派遣されています。会社内にも、ところどころに日本とのつながりを感じるものが残っています。
要請内容はGIS(地理情報システム)を使った水道配管地図の作成。ケニアでは無収水(漏水や盗水などによって料金を徴収できない水)が大きな問題となっているため、水道管を地図上にマッピングして情報を可視化することで、メンテナンスをしやすくしようという取り組みです。
とはいえ、私はGISの経験もないし、水の専門家でもありません。
コンピュータ技術隊員としての課題別派遣前訓練や水に関する水の防衛隊研修を出国前に行ったものの、試行錯誤しながら仕事をしていくことになると思います。
どんなところで働いている!?
KANAWASCOのカプサベットオフィスは、カプサベットの中心街から1分もかからない場所にあり、約70名ほどが働いています。
ICT部、人事部、ファイナンス部、コマーシャル部、技術部に大きく分かれており、私はICT部に所属します。これほど大きな規模の組織に協力隊が入ることも結構珍しいみたいです。
他にも、カプサベットオフィスから約3kmのところにある浄水場と、15kmのところにあるナンディヒルズにもオフィスがあり、そちらで働くメンバーもいます。
浄水場はJICAの無償資金協力で建設されたこともあり、日本の浄水場とほぼ同じ設備が整っていました。(そもそもの水源がめちゃくちゃ汚いですが…)
職場のメンバーはみんな気さくに接してくれて、みんなすごく良い人たちです。
行ってみると、お金をせびられたり邪魔者扱いされたりすることは"協力隊あるある"みたいですが、私のところは一切ありませんでした。
引っ越しの時も、家具・家電の買い物に付き合ってくれたり、良いレストランを教えてくれたり、仲良くしてくれています。
定時は8:00~17:00。
昼休みは14:00~15:00。
ただ、日本のように時間が決まっているわけではなく、みんな自由に来て、自由に帰っていきます。
<一日の流れ>
8:30 | 出勤 |
8:30~10:00くらいまで | ティータイム (お茶を飲む時間であり、基本は仕事しない) |
10:00~13:00 | 仕事 |
13:00~14:00 | 昼休み |
14:00~16:00 | 仕事(必要あれば) |
16:00以降 | みんな帰り始める |
ケニアで特徴的なのは、朝のティータイム。この地で有名なナンディティーに、たっぷと牛乳・砂糖を入れた甘いお茶が、1人に1水筒与えられます。
各々ネットサーフィンしたり、同僚と話したりしながら、ティータイムを楽しむのです。これは私の会社だけかと思いきや、ケニアでは学校や自治体など、どこでもある文化なんだとか…。
しかも、このお茶がめちゃくちゃ美味しい!!最初は、この時間働いてその分早く帰ればいいのにと思っていましたが、すでに文化に染まってしまっています…(笑)
ティータイムの時間が終わってからも、みんな仕事があればやるって感じで、それ以外の時間はネットサーフィンして時間を潰しています。(職場には高速のWiFiがあるため、みんな携帯をいじってしまう…)
ケニアの正規雇用の割合は約15%と言われているので、みんなエリートに属するメンバーだと思うのですが、日本のように納期に追われてバリバリ仕事をする感じではありません。
休みも取りやすく、急に「あいつは今日から20日間の休暇だよ」と言われることもあります。
職員半分にしても業務が回る気がしますが、大学を出ても仕事が見つからないケニアではそういうわけにもいかないのでしょう…。一見、怠慢に見えますが、この様子を見てると日本の働き方にも課題が見えてきて、どっちもどっちだな~と思ってしまいます…。
この環境に慣れてしまうと、日本に帰って会社員に戻るのは大変そうです…。
どんな仕事をしている!?
私の所属するICT部門は、私と若い男性2名の計3名体制。二人とも初日から、仕事の説明をしてくれたり、昼食に誘ってくれたりとても優しいです。特にうち一人は、年齢も一つしか違わず、F1好きという趣味も合うため、とてもやりやすいです。
前述の通り、私の派遣要請は“GISを使った配管地図の作成"。しかし、任地に行ってみると「GISマシンは壊れていて使えない。稟議中だから来月には届くと思うよ。」と言われ、活動が始められる状況ではありませんでした。なので、今はICT部門の定常業務を手伝っています。
同僚の仕事を見ていると課題だらけ…。顧客データを手打ちでシステム入力していたり、エクセルを全てマウスで操作していたり、全く同じテーブルをなぜか複数保持していたり、、、
無駄が多すぎて、定常業務にかなりの時間をかけています。
しかもその分ミスも多くなるので、そのチェックと修正にも膨大な時間をかけています。
同僚のスキルも結構ナゾで、同僚の立ち上がらなくなったPCをBIOS画面をササっと直してしまったり、壊れているLANケーブルを手作業で直してしまうかと思いきや、Excelのショートカットキーを全然知らなかったりします…。
とりあえず、定型業務の改善にはそこまで労力がいらなそうなので、まずはそこから着手しようと計画中です。まだ、仕事を始めて間もないので全然結果は出せていませんが、少しずつ貢献していきたいです!
では、Kwa heri!!!
▽次回の記事はこちらから▽
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