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<ケニアのサファリの楽しみ方・前編>日本から来た友人との旅行プランを紹介!

派遣中,青年海外協力隊派遣中,青年海外協力隊

<ケニアのサファリの楽しみ方・前編>日本から来た友達との旅行プランを紹介!

<ケニア生活564目>
Chamgei!
こんにちは、てらぼー(@terabow42)です!

てらぼーの旅ブログ

先日、日本から6人もの友人がケニアに遊びに来てくれました!私にとっても、久しぶりのサファリ。過去にも訪れたことがある場所に行きましたが、初めての動物や体験もあり楽しむことができました!

トラブルに出くわす場面もありましたが、みんなとても楽しんでくれて心からアテンドして良かったと思います。今回のルートは割と一般的な旅行プランなので、ケニア旅行を検討している方にも参考になるような情報を織り交ぜながら振り返っていきたいと思います!

マサイマラ国立保護区のキリン

サファリプラン

サファリを楽しむには事前の計画が重要です。今回も友人たちとオンライン通話で何度か打ち合わせしたうえで、各々の希望にできるだけ沿ったプランを立てました。

ケニアは治安が悪い場所や制約が多いにもかかわらず、意外と情報が少ないので、今回の旅行で論点となった情報をいくつか紹介します!

どの国立公園に行くか

ケニアには約60か所の国立公園や国立保護区があり、それぞれに特徴があります。そのため、旅行者のニーズに合わせて計画を練ることが重要です。治安や出会える動物の種類を踏まえた人気の国立公園は以下の通りです。

国立公園特徴過去の記事
マサイマラ国立保護区
(Masai Mara National Reserve)
人気No.1。動物の種類が豊富で様々なアクティビティを体験できる。ケニア人気No.1の国立公園マサイマラに行ってきました! – てらぼーの旅ブログ (takemejourneyblog.com)
アンボセリ国立公園
(Amboseli National Park)
動物の種類が多く、水辺の動物も多い。アフリカ最高峰のキリマンジャロを望める。アフリカの雄・キリマンジャロ山を望むアンボセリ国立公園の魅力とは?! – てらぼーの旅ブログ (takemejourneyblog.com)
ツァボイースト国立公園
(Tsavo East National Park)
ツァボウエスト国立公園
(Tsavo West National Park)
ケニア最大の国立公園でエリアによって地形や動物が多様。赤いゾウが見れることで有名。多様な地形と動物を見ることができるツァボウェストの魅力とは – てらぼーの旅ブログ (takemejourneyblog.com)
ナクル湖国立公園
(Lake Nakuru National Park)
ナクル湖に集まるフラミンゴや水辺の動物が有名。ナイロビから約3時間ほどとアクセスも良い。フラミンゴを見ることができるナクル国立公園とは!? – てらぼーの旅ブログ (takemejourneyblog.com)
ヘルズゲート国立公園
(Hell’s Gate National Park)
肉食動物がいないため、公園内でサイクリングやハイキングを楽しめる。ナイロビから約2時間ほどとアクセスも良い。近隣のナイバシャ湖とクレセントアイランドではボートサファリ等も楽しめる。車から降りて楽しめる国立公園、ナイバシャのヘルズゲートに行ってきました! – てらぼーの旅ブログ (takemejourneyblog.com)
ナイロビ国立公園
(Nairobi National Park)
ナイロビ市内から約30分の便利さと都会の街並みとの融合が魅力。ゾウやチーターなどの一部動物は存在しないものの、動物への遭遇率は高い。ケニアで最も気軽に行けるサファリ・ナイロビナショナルパークに行ってきました!! – てらぼーの旅ブログ (takemejourneyblog.com)
マサイマラの雌ライオン

どのツアー会社・ガイドに頼むか

国立公園でサファリをするのであれば、ツアー会社にガイドや車の手配を依頼することが一般的です。しかし、日本のツアー会社に依頼すると、非常に高額であることがほとんど。そのため、協力隊は基本的に現地のツアー会社にお願いしています。

協力隊がお世話になっているガイドは以下2人。WhatsAppでメッセージを送り希望を伝えれば、意向に沿った計画書と見積書を出してくれます。

ツアーガイド・会社電話番号特徴
Denis+254 777 922477リーゾナブルかつフレキシブルに動いてくれる、協力隊員たちに最も信頼されているガイド。
Shady+254 780 761634日本語が堪能で積極的に説明をしてくれるガイド。Denisよりは少し金額は高め。

ちなみに今回の旅行でかかった主な金額は以下の通りです。近年は財政上の問題で政府が国立公園の入場料を大幅値上げしており、今後もさらに高騰することが予想されています。また物価高の影響でガソリン代や宿泊費も上がっているため、ケニア旅行を考えている方は早ければ早いほど良いかもしれません。

摘要金額
車代Ksh30,000/1日/1台 (ランドクルーザー)
*バン型の場合はKsh18,000
マサイマラ国立保護区入場料USD200/一人当たり1回
ホテル代USD100~200/1泊
クレセントアイランド入場料USD33/一人当たり1回
ヘルズゲート入場料USD26/一人当たり1回
マサイビレッジ入場料USD20/一人当たり1回
ナイロビ国立公園入場料USD43/一人当たり1回
ヘルズゲートとランドクルーザー

どの時期に行くか

せっかくケニアまで来るのであれば、時期を考慮したほうが良いかもしれません。例えば、かの有名な「ヌーの川渡り」は大乾季でしか見ることができません。

シーズン時期
小乾季12月~2月頃
大雨期3月~6月頃
大乾季6月~10月頃
小雨期11月頃

基本的に乾季がベストシーズンと言われています。その理由は、降水量が少ないためサファリを中断しなくてよいことや、草が生い茂っていないことで動物が見つけやすくなるため。

一方で、乾季は場所によって気温がかなり高かったり、乾燥しているがゆえに砂埃が酷く、鼻・喉が弱い人は体調を崩しやすいということもあります。私も弱い方ではありませんが、乾季のマサイマラでは鼻水が止まらなくなりました。

マサイマラのサバンナ

雨季は確かに動物が見つけにくいというデメリットはあるものの、宿泊費が少し安かったり、観光客が少なくゆったり観光できるというメリットもあります。これらを考慮し、今回の旅行はこのようなスケジュールとなりました。

日数訪問地予定
1日目ナイロビ午後ナイロビ到着
ナイロビ市内で両替・食事
2日目ナイロビ・マサイマラ早朝ナイロビ出発
午後マサイマラ到着次第、ゲームドライブ
3日目マサイマラマサイマラでゲームドライブ
4日目マサイマラ・ナイバシャ午前マサイビレッジ訪問
午後ナイバシャに移動し、ナイバシャ湖でボートサファリ&クレセントアイランド訪問
5日目ナイバシャ・ナイロビナイバシャのヘルズゲートでゲームドライブ後、ナイロビへ移動
6日目ナイロビナイロビナショナルパークでゲームドライブ後、お土産等の買い物

アフリカは灼熱の地と思われがちですが、標高が高い都市が多いケニアでは一年を通して過ごしやすい気温です。場所によって異なりますが、首都のナイロビなんかは肌寒い日も。意外と温かい服装が必要になってきます。

また、国立公園によっては埃っぽかったり日差しが強かったりすることもあるので、意外と持ち物が重要になってきます。ぜひ以下記事を参考にご準備ください!

1日目

国際線は基本的にナイロビのジョモケニヤッタ国際空港(JKIA)に到着することになります。午後2時頃にJKIAに離陸した日本からの友人たちでしたが、出国審査に時間がかかったようで、出てくるころには夕方4時近くになっていました。

ジョモケニヤッタ国際空港

友人たちは通信手段としてESIMを利用していましたが、少しでも価格を抑えたい場合やMPESAを開設したい場合は、空港内でSIMカードを購入することをオススメします。キャリアはSafaricom、Airtel、Telcomの3つの選択肢がありますが、少し高くても選ぶべきはSafaricom一択です。繋がりやすさが全く違います。

空港の外で待っていた私は久しぶりの再会も束の間、すぐにUberでタクシーを呼んで市街に直行しました。空港ではしつこいタクシーの勧誘がありますが全てぼったくりなので、適正価格かつ安全なUberが空港からの唯一の選択肢です。

ナイロビ市内の街並み

空港から市街までは通常約40分ほどですが、ラッシュアワーにあたると渋滞でほとんど車が進まなくなるので余裕を持った計画が必要です。我々はまずナイロビ市内でAirbnbで予約していた宿に向かいました。

ヨハネスブルクやダルエスサラームと並ぶ世界三大凶悪都市として知られるナイロビを楽しむには、移動範囲も重要になってきます。特にCBDやスラム街の周辺は危険であるため、宿泊地や観光地として避ける方が身のためです。

黄塗りのエリアは危険地区

宿に荷物を置いた後、Junction Mallというショッピングモールに両替をしに行きました。ここの両替屋は日曜でも営業しており、空港よりも良いレートで換金することができます。危険地域などにはもっと良いレートの換金所はあるのですが、安全を考えるとこうしたショッピングモール内の両替所を利用したほうがベターです。

その後、ケニアで有名なJava Houseで夕食を取りました。スターバックスすらないケニアでは、Java HouseとArt caffeが2大コーヒーショップとなっており、食事を取ることもできます。現地人はコーヒーを飲みませんが、ケニア産コーヒーは絶品です。ケニアとは思えないようなオシャレな雰囲気とそこそこの料理に、友人たちもとても喜んでくれました!

ナイロビのジャンクションモールのスーパー

2日目

予定していたマサイマラはナイロビから5,6時間かかる場所にあるため、早朝にナイロビを出発しました。ツアーガイドが宿泊している施設に朝8時に迎えに来てくれました。

迎えに来てくれたツアーガイドの車

マサイマラまでの道中にはグレートリフトバレー(Great Rift Valley)を一望できる場所があり、休憩を兼ねて写真撮影を楽しむのがお決まりです。大地溝帯はモザンビークまで続いているらしく、地球の壮大さを実感できます。

お土産屋も併設されており、ケニアらしい工芸品を見ることができます。(しかし、こういう休憩所併設のお土産屋は非常に高価でセンスがないことも多いので、後に紹介するオススメのお土産屋で購入することをオススメします。)

Great Rift Valley

グレートリフトバレーを出発すると、想像しているケニアの景色が出てくることでしょう。地平線まで続く大自然と沢山の家畜を連れて歩くケニア人たち、そして運が良ければ野良のシマウマやキリンを見ることもできます。

しかし、予定通りに行かないのがケニア。今回もトラブルが発生しました。道中のナロクという町に到着する直前、なんと道路が封鎖されていたのです。現地住民によるデモが発生しており、道路でタイヤが燃やされていました。

ナロク周辺で発生したデモ

ケニアでは、こうした地元住民によるデモが突発的に発生し、治安が悪化するというリスクがあるのは間違いありません。

事情を伺ったところ、この日の早朝に街で死亡者が出るほどの交通事故が発生したとのこと。警察は犯人を逮捕し拘留したのですが、この逮捕者がコミュニティの中心人物だったようで憤怒した近隣住民が警察に対して釈放を要求。当然警察は拒否したようですが、これに抗議するために発生したデモが今回の件だったようです。

しかも、ケニアには舗装されている道路がかなり少なく、迂回路というものが存在しません。マサイマラへの道はこの1本しかないため、観光客たちの車は何百台という規模で立ち往生。結局、この日の夜まで道は封鎖され続けました。

ケニアで発生したデモ

我々は約3時間ほど足止めを食らいましたが、なんとツアーガイドがマサイマラとナイバシャの宿をスイッチできるよう手配してくれました!2・3日目と4・5日目の予定を入れ替えて、来た道を引き返すことに…。この日はサファリをすることはできませんでしたが、何とかデモを回避することができました。あのまま待っていたらサファリができないどころか、深夜まで危険な場所に缶詰めにされていたと思われるので、優秀なガイドのおかげで最悪の事態は免れました。

デモ発生地から約2時間かけてナイバシャ湖周辺のホテルまで到着。レイクビューのPanorama Park Hotelに宿泊しました。とても見晴らしがよく、プールやウォータースライダーなども併設されているリゾートホテルでした。

NaivashaのPanorama Park Hotelからの景色

部屋やレストランも綺麗でとてもリラックスできる場所でした!バーがなくお酒が飲めなかったことと、夜ご飯&朝ご飯ともにほとんどがケニア料理だったのが唯一の難点…(笑)

しかし、デモで疲弊した我々を癒してくれるとても良い宿泊施設でした!ナイバシャはこうしたレイクビューのホテルがいくつかあるので、予算とともにガイドに希望を伝えると意向に沿ったホテルを提案してくれます!

Panorama Park Hotel

最初の2日間は全くケニアの代名詞である国立公園に触れられなかった私たちでしたが、それを取り返すように3日目からいよいよ本格的に動物たちに出会うことができました!次回、後編としてお伝えできればと思います。

Panorama Park Hotelからの景色

では、Kwa heri!!!

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