ケニアのナイトライフ事情とは?<現地人の休日の過ごし方>
<ケニア生活127日目>
Chamgei!
こんにちは、てらぼー(@terabow42)です!
ケニアにしばらく住んでいると、現地のライフスタイルが段々と分かってきます。
その中でも、とても興味深いのがケニア人の娯楽について。ケニアには娯楽施設が本当に少ないので、休日の過ごし方はパターン化されているように感じます。
しかし、その中でも彼らが愛する休日の過ごし方を私も体験してきました。今回は、そんなケニアの娯楽事情をお届けしたいと思います。
ケニアの娯楽事情
まず、ケニアのフリータイムについて語る場合、2種類のライフスタイルがあると感じています。
どういうことかというと、彼らの休日の過ごし方は”結婚しているかどうか"で全く異なるのです。
結婚しているケニア人は、平日だろうが休日だろうが夕方には必ず家に帰って家族と過ごします。日中、友人と時間を過ごしたとしても、必ず家に帰っていきます。
これは、義務感で帰っているというよりは、彼らのライフスタイルに染みついている感じで、誰もがこれを当たり前だと思っているようです。ケニア人は、何よりも家族を一番大切に考えており、本当に素敵な考え方だなと思います。
特に子供を持つ人々は、一緒に遊んだりして時間を過ごします。時々、家に招いてもらうことがありますが、夜は必ず家族全員でご飯を食べ、団らんしていました。
ただ、余談ですが、家族の関わり方という点でたまに日本と違う光景を見ることがあります。
1つは、全く手加減せずに子供に体罰をすること。子供が些細ないたずらをしただけで結構な強さで頭をたたいたりするので、少しびっくりします。学校などでも教員が子供に体罰するのは普通で、体罰棒なる道具すらあるんだとか…。
2つ目は、男性は全く家事をしないということ。食事の時間になっても男性は座って待っているだけで、女性が食事の用意から片付けまで全て行います。だから、多くのケニア人男性が日本人の私よりもケニア料理の作り方を知らなかったりします(笑)
ケニアに染みついている文化だからか、子供や女性も特に疑問を持っていない様子…。ケニア人は保守的な人が多いので、この辺はあまり変わっていかないのかな~と個人的には思っています。
一方で、独身の人々にとって、一番大切なものは友人です。ヒマさえあれば暇そうな友人に片っ端から電話をかけ、会う約束を取り付けます。しかも、数日前から約束するという文化はないので、思いついたら電話をかけるといった感じです。
しかも、彼らにとって"友人の友人"は"友人"。だから、その場に初対面の人がいるということは日常茶飯事です。ただ、そこには気まずさとかは全くなく、ホントに君たち初対面なの?ってくらい仲良くなっていたりします。
こういう気軽な付き合い方というのも、ある意味ケニアの良いところだな…と思います。
既婚の休日の過ごし方
フリータイムの過ごし方においても、既婚or独身で大きな違いがあるように感じます。
既に結婚している人々は基本、家族や子供たちと一緒にできることを行います。お家でまったり過ごす人も多いし、子供を連れて友人とのスポーツの場に行ったりすることもあります。
この中でも多いのは、実家への帰省と畑仕事です。
家族を大切にするケニア人は、よく家族を連れて実家に帰省します。結構実家が離れていても、土日のどちらかは帰ることが多いです。クリスチャンが多いので、日曜日は地元のホームチャーチに行くという話も良く聞きます。
また、ケニア人は自分の給料だけでは生活が苦しい方が多いため、自身の畑を保有していることが多いです。なので、休日は畑に行っていろんな作物を育て、収穫したら自分で消費したり、知り合い経由で売ったりしています。
私も手伝ったことがありますが、日本のように重機などはないので全て手作業。高地であることから空気が薄いため、長時間の作業は結構苦痛です。
また、家畜を持っていることも多いので、乳しぼりをしたりもします。私もヤギの乳しぼりに挑戦しました。
ヤギや牛は、人々の財産。結婚式などで、家畜を互いの家族に送り合うという文化が存在します。
一度家族同士の交渉の場(家畜を何頭贈与しあうのか)を見たことがありますが、参加者は真剣そのもの。新郎新婦の家族が全員集まって、長時間にわたる交渉をしたうえで、結婚の条件面を折り合わせていきます。基本この交渉は結婚式の直前に行われますが、交渉が決裂するとその後の式はバラシになるんだとか…。(しかも結構あるらしい)
そのくらい真剣に交渉している割に、街には誰の所有物か分からないヤギや牛がその辺を歩いており、本当にケニア人の感覚は分かりません…w
独身の休日の過ごし方
一方で、独身の生活は自由にあふれています。
人気なのは、サッカー観戦とナイトクラブに行くこと。街の娯楽施設はスヌーカー場くらいしかないし、映画やスポーツを観ることができるサブスクリプションなどは高くて払えないので、エンタメはかなり限定されます。
サッカーは誰もが好きなスポーツ。ケニアのサッカーは決してレベルが高いわけではありませんが、多くの人がサッカー観戦を楽しみます。
しかもそれは国内サッカーではなく、ヨーロッパのサッカー。特にイギリスのプレミアリーグが人気で、誰もがそれぞれ推しチームを持っています。
大きな試合があると、みんなこぞってテレビのあるバーに行って観戦します。
カプサベットのバーでは、こんな小さなテレビしかないのに、試合開始より何分も前から席を確保します。
中には、部屋から溢れた立ち見客も。ケニア人プレイヤーがいるわけではないのに、プレーに一喜一憂しながら楽しみます。
普段はお酒を買うお金がない人々も、この時ばかりは大金を払って飲む人が多いです。(お酒の値段は日本と変わらないので、同僚の月収が約15,000~100,000Kshであることを考慮すると結構な出費です。)※Ksh1(ケニアシリング)≒\1(円)
特に大きな試合では、カプサベットの小さいテレビでは満足できず、近隣の大都市エルドレットへ行くことも。ガソリン代は日本より少し高いくらいなのに、サッカーに関する出費は惜しまないので、50分の距離を平気で自家用車を使って観に行きます。
確かにエルドレッドのバーは、広くて大きなテレビで観ることができます。
そしてエルドレットまで来ると、ケニア西部で有名なナイトクラブ"TAMASHA ELDORET"に行くことが通例になっています。ここは、大きなスクリーンと有名DJがいる大人気のナイトクラブです。
ケニア人はナイトクラブが大好き。大音量の音楽に合わせてひたすら踊っています。結婚している人は行きませんが、恋人がいるかどうかはあまり問題ではないようで、独身の人はみんなこぞってクラブで遊びます。
驚くのは20代だけでなく、30代、40代の大人たちも好んでクラブに来ること。次の日の朝方まで踊り狂っています。
日本と少し異なるのは、ただ彼らが飲んで踊っているだけということ。行く前は、「今日は美女とたくさん飲むぞ~」と意気込んでいますが、実際にはお酒を大量に飲んだり、女性に話しかけたりすることはあまりありません。
ジッと席で、男性だけ・女性だけで最初は飲んでいて、異性が来ると一緒に踊ったり飲んだりする程度。ナイトクラブなのになんとも健全な遊び方をします…(笑)
しかし、彼らの体力が衰えることは知らず、何時間でも踊り狂っているので私は全然ついて行けません。
お酒はボトルで注文しますが、安いものでも1本Ksh4,000とかするので、彼らからするとかなり高価。ただ、みんな奮発して日頃のうっ憤を晴らすのです。
ここでは、シーシャがあったり、ニャマチョマ屋があったりとお酒以外も楽しむことができます。
最後までいるとさすがのケニア人もヘロヘロになっていますが、これがたまらなく楽しいみたいで、結婚するまでは毎週末こんな楽しみ方をするようです。(あくまで私の周りのケニア人の過ごし方ですが…)
こんな感じで、娯楽が少ないながらもケニア人たちは日々を楽しんでいます。ケニアに来たら、たまにはぜひこんな楽しみ方も試してみてくださいね…(笑)
では、Kwa heri!!!
▽次回の記事はこちらから▽
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